河川の水位・ライブカメラは国土交通省『川の防災情報』で見れます。
令和元年6月から国土交通省が運営する『川の防災情報』で、川の水位情報をはじめ河川ライブカメラなどの情報提供が開始されています。
国土交通省は近年、河川に危機管理型水位計の設置に取り組んできました。
危機管理型水位計は、洪水時のみの水位観測に特化した水位計です。
『革新的河川技術プロジェクト』第1弾の試みで、機器の小型化や通信機器等のコストを低減し、従来の水位計とは異なります。
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川へ見に行かなくても水位が確認できるようになっていて、川の防災情報の『川の水位情報』にて最寄りの河川の状態(避難水位、氾濫水位)をグラフで確認できます。
橋本川(もやい橋)の例
グラフのオレンジの部分が避難水位、グレーの部分が氾濫水位です。
7月4日午前4時10分~5時20分まで川が氾濫していたことがわかります。
川の水位情報で川が氾濫、もしくは川が氾濫しそうな値になっているときは、避難で移動するとかえって流される危険があります。
最寄りの避難所まで行けない状況になったら、自宅の2階へ上がっておく、近くの高い建物に逃げ込むなど高い所へ移動する目安にも使えます。
国土交通省によると、時間雨量50mmを超える短時間強雨の発生件数が増加(約30年前の約1.4倍)しています。
約30年前って、1990年、ポール・マッカートニー初来日公演、任天堂がスーパーファミコンを発売した年です。
あれから約1.4倍も強雨が増加してるのか。
『川の防災情報』はアラートで知らせるような機能はついてませんが、リアルタイムで配信し避難に必要な情報を入手できる環境を提供を目的にしています。
国土交通省では洪水時には緊急速報メールを活用したプッシュ型配信を実施していますので、川の防災情報にはアラート設定が無いのでしょう。
・Japan River information English(試行版)
『わがまちハザードマップ・重ねるハザードマップ』では災害リスク情報を見ることが出来ます。
『地点別浸水シミュレーション検索システム』(浸水ナビ)、浸水想定区域図を電子地図上に表示するシステムもあります。
国土交通省の『河川事業概要2020(PDF・パンフレット)』で、近年の水害や対応するための河川の策を非常にわかりやすくまとめてあります。
とても興味深いパンフレットなのでぜひ。
関連リンク 河川 - 国土交通省水管理・国土保全局