Netflix版SFドラマ「三体」(感想レビュー)
Netflix版SFドラマ「三体」の評判が良かったので見ました。
3月21日からNetflixで全世界配信されています。
原作は中国作家・劉慈欣(リウ・ツーシン)のベストセラー小説「三体 」
小説は3部作の大作ですが、Netflix版SFドラマ「三体」は8話と超見やすくなっています。
反面、原作ファンには改変が目立ち不満なよう(劉慈欣は改変を了承しているとのこと)ですが、私は原作を知らないので、これはこれで面白く見ました。
タイトルの「三体」ですが、物理学の「三体問題」に由来しています。
わかる人にはわかるタイトルですが、私は全然わからなかった(^_^;)
けれど内容にゲームの世界が登場するなど「なろう系」っぽさもあり、物理学がわからなくてもそれなりに楽しめました。
三体問題とは?
互いに重力相互作用する三質点系の運動がどのようなものかを問う問題。
Netflix版「三体」とは?あらすじ
1960年代、物理学者の父を文化大革命で惨殺された中国人エリート女性科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)は、謎めいた軍事基地で働くことになる。
巨大パラボラアンテナで宇宙に向けて信号を送り、宇宙生命体と接触をはかる施設だった。
宇宙人との接触に秘密裏に成功した葉文潔は、人類を左右するメッセージを送ってしまう。
Netflix版SFドラマ「三体」(感想レビュー)
明日、世界が滅亡したらいいのに。
そういうことを葉文潔は考えたんだと思うのです。
葉文潔は腐ってる世界から救い出して欲しかったのでは。
だから警告を無視してメッセージを送ったのではないかと。
たったひとつのメッセージから規模の大きな話に進展するのですが、まさか「赤ずきんちゃん」の朗読であんなことになるとは!
いちばんの衝撃でした。
恐るべし、赤ずきんちゃん。
三体に興味のある人は1話の解説(ネタバレ含む)を見てもいいのかも。
Netflixに加入してなければ、三体は見られないですし。
『三体』デヴィッド・ベニオフ、D・B・ワイス、アレクサンダー・ウーが第1話を解説 - Netflix (7分半)
注意: この映像にはネタバレが含まれます
オギーという女性が、自己組織化ナノファイバーという繊維の開発に成功します。
このナノファイバーが、運河を渡るタンカーを切断するシーン(5話目)。
五右衛門が斬鉄剣を仕舞ってパチンッと音を立てると、切ったものが粉々になったりするあの場面が!実写化したらこんな感じかも。
5話の解説動画でほんの一部だけタンカーが切断される映像が見られます。
本編はタンカーに人が乗っているので、、、残酷が苦手な人は止めておくのが良いでしょう。
『三体』ベネディクト・ウォンとリーアム・カニンガムが第5話を解説 - Netflix
注意: この映像にはネタバレが含まれます
おっ!
と思ったのが、スーパーカミオカンデらしき施設が登場します(ドラマでは日本ではなくイギリスの設定)
スーパーカミオカンデは、世界最大の水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置で、岐阜飛騨市神岡鉱山内の地下1000mに位置しています。
カミオカンデがどんな施設か、ご存知ない方はリンク先からどうぞ。
「三体」を見はじめて、あら?
海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の出演者がちらほら、、、と思ったら!
D・B・ワイスをはじめ「ゲーム・オブ・スローンズ」のクリエイター陣が手掛けたドラマでした。
なるほど、なるほど。
サムウェル・ターリーを演じた俳優ジョン・ブラッドリーが、「ゲーム・オブ・スローンズ」を彷彿とさせる衣装で登場した時はブハッ!と吹きました。
他に、玉葱の騎士、ダヴォス・シーワースを演じた俳優リアム・カニンガム
ハイ・スパローのジョナサン・プライス
鉄の銀行ティコ・ネストリスのマーク・ゲイティス
「ゲーム・オブ・スローンズ」のキャスト5名が起用されています。
私は「ゲーム・オブ・スローンズ」を全話見たので「三体」のキャスティングも面白く、加えて、マーベル映画「ドクターストレンジ」に登場する魔術師のウォン演じる、俳優・ベネディクト・ウォンも出演しているのもよかった!
好きな俳優が出てるだけで面白さがアップしますね。