映画『ノッティングヒルの洋菓子店』をみました。
ロンドンの人気デリ「オットレンギ」の全面協力で描いた人間ドラマ。
「オットレンギ」のオ ーナーであるヨタム・オットレンギさんのレシピ集『シンプル』は、レビュー数8595件(現在調べ)もあって星4つ以上の人気!
つまり映画に出てくるスイーツがとても美味しそう!ってこと。
映画『ノッティングヒルの洋菓子店』あらすじ
パティシエのサラと親友イザベラ(シェリー・コン)はふたりで念願の洋菓子店をオープンする予定だったが、突然サラが亡くなってしまう。
店のオープンを断念したイザベラだったが、
サラの娘・クラリッサ(シャノン・ターベット)
サラの母・ミミ(セリア・イムリー)
製菓学校の同級生のマシュー(ルパート・ペンリー=ジョーンズ)
の三人が手助けし店名「ラブ・サラ」のオープンにこぎつける。
ところが売り上げは散々な結果。
ミミは店の周囲にさまざまな人種が暮らしていることを知りアイディアを思いつく。
「故郷のお菓子を作ります。ご相談ください」
映画『ノッティングヒルの洋菓子店』感想レビュー
ミミは歳はとっているが中級ヨガができるほどアグレッシブな女性。
お店にまったく乗り気でなかったミミ。
だが、オープンさせるとなったら、とことんやる!
ファッションも最初は地味だけど、働き出したら鮮やかなピンクのシャツを着るまでに変わっていく。
映画においてファッションは、キャラクターの心情を表現する重要なポイントでもありますから、そういう変化を見るのも楽しい映画でした。
日本人客タナカが注文したケーキとは?
店が活気づいてきた頃、東京出身のタナカがやってくる。
東京と聞いてミミは「抹茶ミルクレープケーキ」と多分、さまざまな国のお菓子を調べて知ったであろうスイーツの名前をあげた。
かなりのやり手である。
(お金を出しているのはミミだから必死である)
異国で自国に興味があることがわかると、うれしい気持ちになるもの。
タナカも「なぜ知ってるの!?」と驚き「作ってくれたら買う」と言う。
しかも「明日の朝でも?」
え、日本人って無理を言うイメージが強いのかな?
ご存知の通り、ミルクレープは何重にもクレープが積み重なったケーキ。
日本ではミルクレープのカサネオ が有名ですが、コンビニでも買えるケーキです。
けれどミルクレープは特別な技術が必要。
ミミはマシューに確認もせず「もちろん」と返事をする。
すごく愉快。
ここで笑えるのは日本人だけじゃなかろうか。
マシューがミルクレープを作るのに苦労するのは目に見えている。
そしてタナカの名刺を見てびっくり!
店にとって大チャンスだったのです。
わかりやすい展開ながらも、イギリスらしいユーモアもあり面白かったです。
もう少し美味しそうな食べ物がクローズアップされた映像があったらよかったとは思ったけど。
前向きな気持ちになれる映画でした。