海外ドラマ『フレイザー家の秘密』(2021年・全6話)をU─NEXT(映画観るなら<U-NEXT> )で見ました。
2021年エミー賞ノミネート作品。
原作はジーン・ハンフ・コレリッツの小説「You Should Have Known」
レビュー数8065件で星4つと評価が高い。
フレイザー家の秘密 あらすじ
グレイス(ニコール・キッドマン)は臨床心理士、
ジョナサン(ヒュー・グラント)は小児ガンの医師、
結婚14年の仲睦まじい夫婦。息子のヘンリー(ノア・ジュープ)はマンハッタンにある私立の名門校に通っている。
グレインの父親・フランクリン(ドナルド・サザーランド)は富豪。
絵に描いたような、ニューヨークのセレブ家族だ。
ある日に事件が起きる。無関係に思えたフレイザー家だったが、秘密が明らかになっていく。
監督はスサンネ・ビア(Netflix映画『バード・ボックス』)
エレナの夫にイスマエル・クルス・コルドバ(「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」ラテン系初のエルフ)
フレイザー家の秘密 感想レビュー
人には意外な顔があることがあります。
「セクシー田中さん」のように昼は冴えないOL、夜は妖艶なベリーダンスダンサーといった具合に。
グレイスとジョナサンは結婚14年。
相手のことを知り尽くしていると思ったら、意外なことがわかってびっくり。
あまり書くとネタバレになってしまうのでここでは書かないでおきますが
(いちばん下にネタバレヒントを書いてます)
シリアスな心理サスペンスで、なんとなく想像はつくものの、結局どうなるの!?
気になって続きを見たくなるドラマでした。
イギリスではドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』を超える反響があったのも納得。
ドラマであっても人々はセレブのゴシップに惹かれるものですし、
夫役のヒュー・グラントが「俳優を引退するつもり」と言っていたのをニコール・キッドマンが口説いて出演したので注目度も高く、人気健在が伺えます。
また、妻役がニコール・キッドマンですから『ノッティングヒルの恋人』よろしく一流女優との夫婦姿は見たくなります。
父はドナルド・サザーランド、なんて豪華な家族!
豪華なのはフレイザー家が暮らすタウンハウスも、
ドラマの全米放送後に約32億円で売りに出されて話題を集めました。
ヒュー・グラントが好きな私ですが、『フレイザー家の秘密』では新たな彼の魅力が出ていました。
なるほどこれがきっかけで後の『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』や『オペレーション・フォーチュン』のオファーがあったのでしょう。
ニコール・キッドマンは昔の映画『デッド・カーム/戦慄の航海』を思い出す演技でした。
本ページの情報は2023年8月時点のものです。
最新の配信状況はU-NEXTサイトにて ご確認ください。
ドラマ『フレイザー家の秘密』予告
ニコール・キッドマンとヒュー・グラントの2ショットインタビュー
ネタバレヒント
『自己愛的パーソナリティ障害』が関わってきます。
自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込むパーソナリティ障害の一類型である。
患者はたいてい自分が問題であるとは認識していないため、多くの場合において精神療法は困難である
説明を読んでもピンッとこないかもしれません。
三島由紀夫が自己愛性パーソナリティ障害の有名人として挙げられています。
三島由紀夫は対人関係に過敏で、貴族的な選民意識を持ち、妥協を許さぬ完璧主義者でした。
今日まで三島由紀夫は人を魅了してやみませんが、その背景に自己愛性パーソナリティ障害があるのなら、ちょっと複雑な気持ちになります。
自己愛的パーソナリティ障害が関わっているとされる事件例