アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』(2022)の最終回のエンディングテーマ(ED)としてASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)の曲「転がる岩、君に朝が降る」(2008年)が流れたことで歌が若者の間で再ブレイクしたと聞き、アニメを見ました。
2023年3月時点でシリーズ累計発行部数が200万部を突破の人気!
アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』あらすじ
女子中学生・後藤ひとり(通称・ぼっちゃん)
人と目を合わすのも苦手な陰キャラ。
友達はいない。
ある日、バンドの「陰キャラでも輝けるんで」というコメントを聞き、
「もしかしたらバンドしたら私でも輝けるのでは!」
と思い立ち、父親のギターを借りて練習をはじめる。
しかし、気がつけば中学生を卒業し、女子高生になっていた。
アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』感想レビュー
「コレだ!」と思える何かに出会えたことはありますか?
ぼっちゃんはギターをはじめるわけですが、甲本ヒロト氏が中学のときラジオから流れてきた洋楽に衝撃を受けてロックをはじめたことを思い出しました。
甲本がロックと出会ったきっかけは、中学時代にラジオで聞いた洋楽だという。
それまで音楽を「お遊戯みたいでカッコ悪い。男がやるもんじゃない」と思っていたが、ある時部屋の中で突然「畳をかきむしりながら号泣していたんですよ」と明かした。
号泣の理由を探したところ、ラジオから流れていた
「Manfred Mann/Do Wah Diddy Diddy」が原因だと気づいた甲本は、
「これ?この音にやられちゃってるの?」と衝撃を受けたそう。
「まさか!と思った。もう1回同じ気持ちになりたかった。
あれが多分感動だと思う」という経験がきっかけで音楽にハマり、60年代のUKロックや70年代のパンク・ロックに傾倒していくようになったと明かした。
そうだ、猫写真家・岩合光昭氏も中学生のときだったんじゃなかったかな。
友達の猫を見て「美しい!」と涙が出た、と話していました。
それからすっかり猫の虜になったと。
中学はやはり多感な時期なのだと、『ぼっち・ざ・ろっく!』を見て改めて感じました。
ぼっちゃんは「結束バンド」のメンバーになります。
バンド活動する女子高生たちですが、Tシャツのデザインを考えたり、部活の延長線上のような活動で、ゆるーい空気感が漂います。
急遽、海へ行ったり。
高校のバンド活動ってこんな感じかも。
『ゆるキャン』(女子高生がキャンプをはじめる漫画)に近いものを感じなくもないけど、楽器は高いから、ぼっちゃんのお父さんがギターを持ってる、これは大きなアドバンテージですね。
ぼっちゃんは高校にギターを持っていき、クラスメイトに「話しかけられ待ち」することで、仲良くできたらいいなぁと期待を抱きます。
これが撃沈。
アニメでは特に説明ないけれど、入学式で話しかけた人もいると思うんですよね。
だけど、ぼっちゃんはいつも返事ができず、相手をドン引きさせてしまう態度を取るので、そのうち誰も話しかけなくなったし、ギターを持ってきても話しかけなかったのだと思います。
クラスメイトにバンドをやっている子がいたら話しかけられたとは思うんですが、バンドブームでもないとなかなかいないかもしれない。
危うく寂しい高校時代になりそうだったぼっちゃんですが、バンド仲間との日々が(ぼっちゃんなりに)充実していくのが良いです。
学校で友達ができなくても、どこかに仲間がいれば寂しくない。
学校に馴染めなかったり、居場所が無いと感じている子は、学校で友達を作れなくてもいいんだ。
興味が同じ仲間を他の場所で見つければいいんだ!
ぼっちゃんのようなコミュ障でも、仲間と呼べる関係ができあがっていく様子が青春なアニメでした。
「結束バンド」メンバー4人の名字の由来はアジカンからきていて、他にもアジカンが活動していた下北沢、金沢八景及びライブハウス「下北沢SHELTER」が、劇中の舞台もしくはそのモデルになっています。
そのため聖地巡礼するファンも多く、公式から注意がされました。
GWでファンがどっと押し寄せてしまったみたい。
2023年5月9日
いつもアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」を応援いただきありがとうございます。
改めて、作中のモデルとなった場所へご訪問される皆様へお願いです。
現地へ訪問される方は、ライブハウス、お店、建物の他テナント、 近隣住民の皆様や地域へご迷惑にならないようご配慮いただきつつ、 個人・団体問わず、週末・連休でのご来訪および撮影は避けていただくようお願い申し上げます。
また、道をふさぐ・騒ぐなどの行為などはご遠慮いただき、 一般のご住宅を撮影するなどの行為もお控えください。
ご協力、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
ライブハウスならライブを見に行くとか、お店で何かを買うとか、そういう聖地巡礼が良いかもですね。