自由律俳句ってご存知ですか?
自由律俳句で代表的なのが、
咳をしてもひとり (尾崎放哉)
孤独が伝わってくる句です。
自由律俳句の作家として知られるせきしろさんが、3月30日、ラジオ「あとは寝るだけの時間」でゲストで登場してまして、又吉直樹さんとせきしろさんとの共著「まさかジープで来るとは」から春に聞きたい自由律俳句を紹介していました。
それが面白かったので「まさかジープで来るとは」を再読することにしました。
10年ぶりに3冊目の自由律俳句「蕎麦湯が来ない」が新発売されていて、ゲスト出演はこちらの本の紹介だったようです。
ラジオで紹介していた句は、
ツッパリ棒が外れて落ちる音がした
上の部屋に内見がきたようだ
ラジオで、せきしろさんや又吉直樹さんが解説して句の面白味が伝わってきました。
そこへパンサー向井さんやサルゴリラ児玉さんが加わってトークが広がって行くんですが、ひとりで読むと自由律俳句の面白さを理解するのが難しい。
ラジオでは自由律俳句をリスナーから募集していて、せきしろさんがゲストのときも行われていました。
そのなかで「この人桜餅の葉っぱ食べない派か」という句があって、せきしろさんが「ほっといてやれよと思うんだけど言いたいことはわかる」と述べ、桜餅の葉は食べるかどうか?という話題に。
みなさん「食べる派」とお答えになったのですが、せきしろさんだけ「人に合わせちゃう」
又吉直樹さんが、せきしろさんがいると普段言えないような感覚も話せる、と言っていて、自由律俳句には人が目を留めないような瞬間にも立ち止まってしまう感覚が必要なのかなと感じましたが、パンサー向井さんに言わせれば「生きにくい」と。
鈍感力はミリオンセラーに、「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本は25万部突破のベストセラーになるくらいですし、気づき=生きにくい、と感じている人は多いのかも。
しかし、自由律俳句には敏感な性格の方が向いているように感じました。
桜餅の葉っぱを食べるかどうか調べてみたところ、全国和菓子協会では食べないことを推奨していました。
創業から300年続く元祖桜餅のお店「長命寺桜もち」も葉を外して食べるのを推奨しているとのこと。
「この人桜餅の葉っぱ食べない派か」この句を詠んだ人は桜餅の葉っぱを食べる派なのだろうと思います。
関連リンク 青空文庫(無料)尾崎放哉選句集