主演がリーアム・ニーソンだったので、
映画『オーディナリー・ラブ/ありふれた愛の物語』を見ました。
映画『オーディナリー・ラブ/ありふれた愛の物語』(感想レビュー)
「ちょっと左胸を触ってみて」
妻ジョーン(レスリー・マンヴィル)が夫トム(リーアム・ニーソン)を呼び、しこりがあると言う。
この行為で、夫婦がいかに仲が良く、長年連れ添ってきたか伺えます。
医者で診てもらうジョーンですが、
「8ケ月前にマンモグラフィを受けた」
と答えるのが印象的。
ちょっと前まで何ともなかったのに、8ケ月の間に癌はステージ3になるんだ!
日本人も乳がんになる人は増えていて、
乳がんの統計情報によると、
診断される数(2019年)97,812例(男性670例、女性97,142例)
死亡数(2020年)14,779人(男性129人、女性14,650人)
ほかのがん種と比べるとどのくらいの頻度か?女性は乳がんが1位。
30代以降からリスクが高くなり、45歳以降の女性が多い統計となっています。
参照リンク 乳房:[国立がん研究センター がん統計]
女性だけでなく男性も乳がんになります。
やはりしこりができるので、男性も胸にしこりを見つけたら医者に行くべし。
1977年生まれですから44歳のときに乳がんに。
浸潤性乳管がんを宣告された西加奈子が、乳がん発覚から治療を終えるまでの約8 ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。
夢野かつきも40代で乳がんになり「乳癌日記」を描いています。
仲睦まじい夫婦も、
妻は治療に苦しみ、
夫は妻が亡くなるかもしれない恐怖に苦しみ、
お互いにストレスでケンカしてしまいます。
こんな感じになるのかな、、、。
けれども全体的には夫婦愛が描かれていて、静かな物語でした。
日本で劇場公開されませんでしたが、イギリスでは高く評価されているようです。
乳がん患者を演じたレスリー・マンヴィルは『ファントム・スレッド』(2017年)でアカデミー助演女優賞ノミネートされるなど演技派の女優です。
髪が無くなったジョーンが、頭にサッとスカーフを巻いてお洒落しているのも印象的でした。
レストランのディナーにもおしゃれして出かけます。
カツラもかぶっていましたが、同じく癌で闘病中の人と話しているうちに、
「ムレるのよ」
とカツラを取る場面があります。
あれは相手を笑わせようと、ユーモアのためにカツラをとって見せたのだと思うのだけど、ジョーンのそういう明るさに好感が持てました。
相手が、ジョーンの取ったカツラに、
「ティーポットカバーにしたら?」
イギリスらしい冗談で切り返すのもよかったです。
闘病生活において、なんでもない会話が心を癒します。
リーアムニーソンが着用している上着はバブアーかと思うんですが、超似合ってました。
イケオジファションの参考にもなります。
患者が着てるチェックのガウンも可愛かった!
映画『オーディナリー・ラブ/ありふれた愛の物語』は現在、U-NEXTの独占見放題です。