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「好き」に年は関係ない!映画『メタモルフォーゼの縁側』(感想レビュー)

 

 

映画『メタモルフォーゼの縁側』がAmazonPrimeVideo見放題配信開始しました。

女子高生・佐山 うらら(芦田愛菜

2年前に夫を亡くした75歳の市野井雪(宮本信子

年齢も立場も違う二人が好きなものを通じてつながる人間関係の良さ、

が高く評価され、原作・鶴谷香央理の漫画は2019年、第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で新人賞を受賞しています。

 

映画『メタモルフォーゼの縁側』(感想レビュー)

 

佐山うららは同級生の友達がいません。

しかも好きなのは「BL漫画」

同じ漫画が「好き」同士、市野井雪(75歳)と佐山うらら(17歳)は急激に距離を縮めていきます。

カフェで好きな漫画について語りあったり、サイン会に出かけたり。

ふたりが出会うべくして出会ったと思える関係が素敵です。

 

佐山うららは親が離婚していて、何かにつけて遠慮してしまうような癖がついているのか、どことなく引っ込み思案なところがあります。

ところが、市野井雪の言葉に押されて、実行する勇気が無かった、漫画を描いて販売することに挑戦します。

受験と漫画を両立させようと奮闘する、佐山うららの高校の青春がそこにあります。

 

そして温かく手助けする市野井雪が良いです。

漫画を描く場所を提供したり、同世代ではないからこその関係が美しい。

市野井雪にもやがて変化が見えてくるのも微笑ましい。

 

ただ、映画では友達や仲間というよりは孫とおばあちゃんの関係に見えました。

芦田愛菜宮本信子の演技は言うまでもなく、

だからこそもっと面白い映画にできたと思うんだけどな。

心理描写が映画ではわかりにくかったり、

映画アレンジが大幅に加えられ、好きなエピソードが別物になっていたり、大事な演出がカットされていたり、個人的には残念でした。

コミックぜひおすすめです。