AmazonPrimeで17日迄とあったので急いで見ました。
この作品の予告見ちゃうと面白みが半減しそうだと思ったので、
ブラッド・ピットのインタビュー動画であらすじをどうぞ。
『アド・アストラ』あらすじ
ロイ・マクブライド少佐(ブラッド・ピット)は、優秀な宇宙飛行士だ。
ある日、地球は大規模なサージ電流に覆われ、全世界で4万人超の犠牲者が発生する。
ロイはアメリカ宇宙軍上層部に極秘に招集され、 そこで父である著名な宇宙飛行士クリフォード・マクブライド(: トミー・リー・ジョーンズ)について意外な事実を知る。
他出演者、ドナルド・サザーランド、 リヴ・タイラー。
『アド・アストラ』感想レビュー
なかなか眠れない夜中に見たんですが、宇宙の静かな感じと、夜中の静けさがマッチしてそれがすごくよかったです。
地上から大気圏外まで伸びる宇宙アンテナが冒頭で登場し、近未来の世界を描いた映画だとわかります。
ロイはそこで仕事をしているときにサージ電流に覆われます。
命を落としてもおかしくない状況で、ロイが冷静に対処するところがカッコイイ。
超優秀なんだな、って冒頭で容易に理解できる。
『アド・アストラ』は宇宙の小難しくなりそうな話を、誰もが理解しやすいように丁寧に作られていて、おもしろかったです。
近未来といっても、天まで伸びる宇宙アンテナは現実離れしているように感じて夢話のように見てたんですが、ドナルド・サザーランドが登場すると、途端に現実味を帯びて、すごい存在感。
素晴らしい俳優だと改めて感じました。
ロイが任務の前後に、やたら心のテストをされるんですが、「ありがち」なその演出に笑ってしまいました。
いえ、真剣にテストは受けてるんですけども。
それだけロイが心身に負荷のかかる仕事をしているっていう意味なんでしょうが、「もうええって!」とお笑い芸人なら突っ込みそうなくらいテストの場面が出てきます。
『アド・アストラ』には、過去のSF映画の演出も感じられて、近未来の世界だけど、どこか懐かしい感じもします。
SOSを発信する宇宙船に遭遇するところなんかは定番でしょう。
『アド・アストラ』だけで純粋に映画の評価したら、地味でつまらないと感じるかもしれないけど、私は好きでした。
ブラッド・ピットが宇宙という『不思議の国』に迷い込んだ物語のような、ちょっとシュールで不思議な映画だと感じます。
宇宙では人があっという間に死にます。
え?この人の人生、これで終わり!?
淡々と死ぬという表現はおかしいかもしれませんが、人間はすごくちっぽけな存在だと感じます。
それが見ていてちょっと不思議な気持ちになりました。
ロイは任務遂行のため、約80日間を孤独に宇宙船で過ごすことになります。
人との交流が苦手なロイもさすがに約80日間を真っ暗な宇宙の中でポツンと過ごすのは精神的に堪えるようで、コロナで人との交流が少なくなって孤独を感じている人は共感できるのではないでしょうか。