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柴崎 友香「ドリーマーズ」を読んでみた。読書感想


2014年に芥川龍之介賞を受賞したことでも話題になった柴崎 友香さんが気になったので、短編集とあったドリーマーズを読んでみました。

とりとめの無いような場面でも、不思議とそこが印象に残るんですよねぇ。

そんな場面がいくつかあって、心地よく読めました。

ストーリーは正直あまり頭に入ってこなかったんですけれど、きっと私の好みじゃないんだと思います。

夜中に読んでいたら、ドキッとするような怖い場面もあって、ひゃー!読んだらトイレに行けなくなるかも!と思いました。


ドリーマーズ (講談社文庫)
父の一周忌のために故郷の街に暮らす姉夫婦を訪れた「わたし」は、眠りに引き込まれて、自分が死んだことに気づいていない父を夢に見る―。日常でふいに感じる思いのはかなさは、夢を思い出すときのもどかしさに似ている。夢も現もない交ぜになった目の前にある世界のかけがえのなさを描いた連作短篇集。

夢っていうのは不思議だなぁと思うのですが、たまに目を開けているかのような状態になることがあって、そんなとき大抵は怖い思いをします。

これは目に見えないモノの仕業なのか!?とドキドキしたんですけど、どうやらそれも「夢」だそうです。

だから思い切って起きるのがいいみたいです。

私はそんなとき必死になって起きるんですが、必死すぎて野太い声で「うぉー」なんて叫びながら起きるもんですから、自分に「己の声が怖いわ!」とツッコミをいれたくなる程です。

明け方だと思って起きたら、まだ外は暗くて、ちょっとゾッとします。

まぁ、それは置いといて、ちょっと怖い思いをしたことのある人には、文中にでてくる私が怖がった場面がリアルに感じられるんじゃないかな、と思います。



Lmagaのサイトにて「よう知らんけど日記」という連載(現在は滞っているようですけれど)をしていて、過去の文章も読めるので、興味の沸いた人はそちらで彼女の文章を読むことができます。


よう知らんけど日記
東京で暮らす小説家が、大阪弁で綴ります。日々のあれこれ。
最近読んだ小説やハマッたテレビ番組、興奮したライブや展覧会といった文系ネタから、生まれ育った大阪と現在暮らす東京のカルチャーギャップまで、意外と地味でフツーな小説家の日常を、のんびりした大阪弁で綴ります。
巻末には漫画家・サライネス氏との対談を収録。
静謐な小説世界とはまた違った、柴崎友香の新たな魅力が爆発!