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バレエを知らなくても感動!キラキラバーンっ!な男性バレエダンサーを描いた、TVアニメ「ダンス・ダンス・ダンスール」MAPPA

4月10日、若手の登竜門「アメリカのバレエコンクールで小学生・三苫心嗣さん(11歳)1位に」のニュースがありました。

同じ部門で佐居勇星さん(12歳)がクラシックとコンテンポラリー両方で男性2位

高橋杏さん(11歳)がクラシックで女性2位、

中田佳幸さん(11歳)がコンテンポラリーで女性3位、

12歳から14歳を対象にしたジュニア部門では、大久保柚希さん(13歳)が女性2位、

すごい。

日本はバレエが盛んで、近年、バレエコンクールで入賞する日本人が絶えません。

そんな流れもあってか、バレエ漫画もいろいろ出てきています。

 

中学2年生の少年が、男性バレエダンサーに成長していく

TVアニメ「ダンス・ダンス・ダンスール」を見ました。

 

 

コミックを読んで面白い、とは思っていたものの、『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載で、いわゆる青年マンガのジャンルに不思議に思ってました。

漫画家のジョージ朝倉氏が少女漫画のイメージだったのと、少年漫画ではなく青年漫画が意外だったからです。

 

ダンス・ダンス・ダンスール」あらすじ

幼い頃にバレエに魅了された少年・村尾潤平だったが、男らしくあろうと思い、バレエに憧れを抱きつつもジークンドーを習っていた。

中学2年生になったある日。

転校してきたクラスメイトの美少女・五代都にバレエへの興味を見抜かれ、彼女の母が新しくオープンさせたバレエ教室に勧誘されたことをきっかけに変わっていく。

 

ダンス・ダンス・ダンスール」は現在も連載中で、25巻が4月12日に発売。

 

TVアニメ「ダンス・ダンス・ダンスール」感想レビュー

 

アニメは1〜5巻の物語。

アニメ制作はMAPPA

MAPPAは「チェンソーマン」「呪術廻戦」などを手掛けているアニメ制作会社です。

躍動感のあるアクションが得意なのは知っているけどバレエ...と思ったら、めちゃくちゃ踊ってました。

潤平がキラキラバーンっ!って気持ちで踊る場面を見事に表現。

バレエを知らなくても潤平の情熱が伝わってきて感動します。

一気に11話見ちゃった!

おすすめのアニメです。

 

映画『リトル・ダンサー』を思い出しました。

 

年齢的に潤平に近い、バレエ・ドキュメンタリー『バレエボーイズ』もあります。

北欧・ノルウェーで一流のバレエダンサーを目指す3人の少年たちの、12歳から16歳の4年間を描いたドキュメンタリー映画です。

 

潤平が憧れを抱くきっかけになったゲストバレエダンサーがいるのですが、モデルは19歳で史上最年少の英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルとなったセルゲイ・ポルーニンかなと思いました。

ボディに刺青があるのが特徴です。

バレエ・ドキュメンタリー『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣があります。

 

 

潤平は気持ちを体現できる才能の持ち主。

クラシックバレエより、コンテンポラリー向きなのか?と思いきや、

潤平の理解力が高く、クラシックバレエを忠実にこなそうとしていきます。

そこは『のだめカンタービレ』でクラシックのピアノに悩まされたのだめより苦悩は無く、バレエに邁進する姿が描かれます。

 

潤平はジークンドーを習っていたおかげか、精神力が強いです。

体力もあり努力家で、バレエにがむしゃらに励みます。

ライバル視されている相手にも直球で返す。

見ていて清々しい主人公です。

中学2年生らしいテレからはしゃいだりする姿は(わかるなぁ)と共感できます。

 

ダンス・ダンス・ダンスール」の冒頭で、

男性バレエダンサーの白タイツ姿を同級生が馬鹿にしたり、

大人も「男のくせにバレエ」といった態度だったり、

男性バレエダンサーへの偏見に触れられています。

そして祖母からバレエの英才教育だけを受けていた流鶯を通して、厳しい世界であることや時代の流れも伝わってきます。

なんと祖母は、純粋な日本人では世界で活躍できるバレエダンサーになれないと悟り、ロシア人と子供を作ったのです。

 

 英国ロイヤル・バレエ団に東洋人として初めて入団し、バレエ団最年少(17歳)でソリストに昇進した 熊川哲也さんがインタビューで答えています。

熊川:ロシアなどの伝統的なバレエ教育は、折檻もありますし、体型にも厳しい基準が設けられるのが当たり前。そういった環境がバレエ大国を生み、そこから発信される芸術は崇高です。ただ、その厳しさが実を結び、恩恵に恵まれる人はごくひと握りで、それ以外の人は傷ついて去らざる得ない。数だけピックアップすると、傷つく数の方が多いかもしれないですが、頂点を目指す人にとっては必要な環境。バレエ芸術自体が大変過酷な芸術であるがゆえの複雑な問題だとは思います。 

参照記事 熊川哲也さん 「バレエは普遍的な形式美」 - SWI swissinfo.ch

 

ダンス・ダンス・ダンスール」も、祖母のバレエの英才教育を否定する内容ではありません。

流鶯は自分がバレエに優れているのは祖母の教育のおかげだと認めています。

しかし、その教育により流鶯は心のバランスを上手くとれないでいます。

バレエは技術の高い流鶯ですが、精神力の弱さから舞台に立てないでいます。

それぞれの悩みを抱えながら、プロのバレエダンサーを目指していく熱いアニメです。

 

流鶯のモーションアクター東京バレエ団プリンシパル秋元康臣氏。

実際バレエダンサーが演技中にどんな息遣いになるのかなどもレクチャーされ、本格的なバレエアニメになっています。

 

ダンス・ダンス・ダンスール」の続編(第二期)もあるといいなと思います。

監督は境宗久氏。

ゾンビランドサガ』『ゾンビランドサガ リベンジ』を手掛けています。