先日、アメリカのニュースで、銃を販売している店舗の金庫の戸の裏にジョン・ウィックのポスターが貼ってあったのが見えました。
確かに銃をバンバンする映画だもんなぁ。
アメリカではコロナの非常事態宣言が出てる地域で、スーパーと同様に生活必需品として銃の販売店もオープンしてます。
日本とはまったく異なる環境でジョン・ウィックを見てるアメリカ人は、この作品をどう思ってるんだろう。
そんなことを考えながら、
ジョン・ウィック3こと『ジョン・ウィック:パラベラム』を見ました。
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◆映画『ジョン・ウィック:パラベラム』あらすじ
ルール違反の殺しを犯した ジョン・ウィックはすべての殺し屋から命を狙われる。
◆映画『ジョン・ウィック:パラベラム』(感想レビュー)
どこかで見たことある感じする。
ジャッキー映画のアクションや、
日本のヤクザ映画や
日本の近未来アニメや、
映画『ブレードランナー』等など、
いろんなもの全部まじってる!!
もー、てんこ盛りなB級アクション映画でした。
(・∀・)ニヤニヤしちゃう。
「なんでやねん」とツッコみたくなる場面多数。
しかし、これって30代以下には、ただただ殺し合う映画じゃないだろうか。
元ネタが古すぎる。
ゲームの実況中継並みにひたすらアクションが続きます。
この映画を見る前に、ジェイソン・ステイサムの『メカニック』『メカニック:ワールドミッション』を見ていました。
どっちの暗殺者のほうが強いのか。
アクションのキレはジェイソン・ステイサムのほうが良いですが、ジャッキー的なバタくさいアクションのジョン・ウィックもそれはそれで面白いです。
ルール違反の殺しを犯した ジョン・ウィックはすべての殺し屋から命を狙われるわけですが、組織を抜けるとか、組織から狙われるとか、ともかくどの映画でも「組織」に係るとろくなことは無いですね。
不要になったら首を切られる。
一般的な企業では失業するだけですが、殺し屋ともなると抹消されてしまうわけです。
殺し屋ってフリー稼業に見えて、実は下請けですよね。
映画『クライングフリーマン』のマーク・ダカスコスも出演しています。
アクション映画好きならお馴染みの俳優さんですね。
カタコトの日本語を話し、寿司屋の大将姿に笑ちゃう。
寿司屋の店内の手書きのお品書きとか、ちゃんとしてました。
両親がカンフーの師範のマーク・ダカスコスは日本人の血も流れているそうで、日本役のオファーが来るようです。
ハル・ベリーが「コンチネンタル・ホテル・モロッコ」の支配人で登場。
若々しくって奇跡の50代!
アクションもかっこいい。
かと思えば、真顔でジョン・ウィックに水を渡す場面では、さすがハル・ベリー!
アカデミー主演女優賞受賞した女優はこんなこと普通はしないよ!?
ハル・ベリーはアカデミー主演女優賞受賞後に、007のボンドガールを演じた際にインタビュアーに「アカデミー主演女優賞を受賞したあなたがなぜこのような役を演じるのですか?」といった質問を受けていました。
それくらい、賞を受賞した途端にお高くとまる女優が多いのが常です。
でも、ハル・ベリーはしない。
映画 『キャットウーマン』では最低と言われるゴールデンラズベリー賞最低主演女優賞を受賞。
受賞しても直接受け取りに来る俳優や監督がほとんどいない授賞式に自ら駆けつけ、さらにオスカー像持参の上、自らのアカデミー賞受賞時のスピーチを完璧にコピーしたセルフパロディの受賞スピーチを演じきるなど、懐の深さを示し観衆から喝采を受けています。
「アカデミー賞を受賞したからといって良い作品とは限らないし、逆にラジー賞を受賞したからといって必ずしも悪い作品とは限らない。私はあの役を精一杯演じたし、作品に出演した事も後悔していない。そのことを伝えたかった。」
ハル・ベリーのこうした姿勢は、ジョン・ウィックにマッチしていると思います。
ハル・ベリーが演じるからパンチが効いてより面白いんですよね。
組織「ルスカ・ロマ」の首領で、ジョンの育ての親でもあるディレクターは、映画『アダムスファミリー』のモーティシア・アダムスを演じた アンジェリカ・ヒューストン!
個性的なオーラは健在でした。
アンジェリカ・ヒューストンはアカデミー助演女優賞を受賞
どれだけ出演陣が豪華かわかっていただけますでしょうか?
今回、大抜擢だったのが裁定人のエイジア・ケイト・ディロン。
ほぼ坊主頭のショートカットヘアが印象的。
第3の性と呼ばれる、ノンバイナリーな役ですが、実際、ご本人もノンバイナリーだと公言しています。
ノンバイナリーは自分が男でも女でもない、もしくは両方を持ち合わせている性別のことを言います。
ウォーキングデッドでもそんなキャラクターが出てきてましたし、世の中の風潮からそういうキャラクターを出演させておこうとするハリウッドの雰囲気はちょっと鼻につきます。
とは言え、エイジア・ケイト・ディロンは「女」らしく、アン・ハサウェイ的なくりくりした目が可愛らしく、そこまでノンバイナリーな雰囲気は感じませんでした。
後でキャラクター設定を知って、そうなんだ!と思ったくらい。
エイジア・ケイト・ディロンの裁定人は悪くなかったんですが、演じ方でもっと味のあるキャラクターになったのではないかなと思ったので、ちょっと残念な気もしました。