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24年前「愛しのチロ」荒木経惟


カメラマンで有名な荒木経惟氏の「愛しのチロ」です。

モノクロ写真で構成されていて、おやっ、と思ったのが写真の隅の「‘89 7 28 」「‘89 3 13 」

日付が入っている写真がいくつかあるんですね。

1989年代。

今でこそ猫の写真集や、愛猫をブログに綴ることは当たり前だけど、ベルリンの壁が崩壊した年に猫の写真を撮って、翌年の1990年、B'Zが「「太陽のKomachi Angel」を歌ってる年に、愛猫写真集を出版するって、当時は珍しいことだったんじゃないかなと思います。


愛しのチロ (平凡社ライブラリーoffシリーズ)
写真家荒木経惟と愛妻陽子がこよなく愛したチロ。センチメンタルで生きる歓びにあふれた荒木ファン必携の写真集。

チロが屋根をつたって歩いているところとか、

獲物をつかまえてきているところとか、

おでんをじっと見つめる様とか、

チロが好きで、ずうううっと見てたから撮れる写真の数々

そうそう、猫はこういうことするする、という場面がいっぱい出てくる

チロのことが好きなんだなぁ

全部見た後「親戚のおじさん家の猫」と思えるほどチロに親しみが沸いてきます

写真も親戚のおじさんが撮ったチロのスナップ写真を見せてもらった、という感覚に陥ります

モノクロなのでチロの白い体が引き立って、余分な情報が入ってこないのも見ていて潔いです。

この写真のときのチロは生まれて1年くらい。

その後、チロは22年生きます。

とっても長生き。

最後の様子が「チロ愛死」に収められていますが、こちらはまだ見る踏ん切りがつきません。。。。


いい顔してる人
アラーキーの呼び名でおなじみの荒木経惟さんは、2010年5月で70歳を迎えます。
また、写真家生活も50余年になります。
いい顔とは何か、どうすればいい顔の持ち主になれるのかについて、徹底的に語りつくします。
アラーキー生誕70年記念出版。


愛情生活
アラーキーの亡き愛妻がつづった愛と日常をめぐる珠玉のエッセイ集を増補し再刊。