地上600mの古いテレビ塔に取り残された女性2人を描く
映画「FALL/フォール」をAmazonPrimeVide見放題で恐々見はじめたら、
『ウォーキング・デッド』のニーガンことジェフリー・ディーン・モーガンが出演している!
テンションあがった!「アイムニーガン!」
映画「FALL/フォール」あらすじ
山でのフリークライミングの最中に夫・ダンを落下事故で亡くしたベッキー
(グレイス・フルトン)を立ち直らせようと親友のハンター(ヴァージニア・ガードナー)は地上600mの古いテレビ塔B67に一緒に登ろうと持ちかける。
体力が普通の女性と違うのも面白ポイント。
ファイトォ!一発!!なふたりです。
あのCMを知ってる人には、笑うポイントあります(映画は大真面目)
協力し合ったり、励ましたり、ファイト!一発!の掛け声が無いのが惜しいくらい、そういう熱い名場面がいくつもあります。
ぜひ心の中で叫んでほしい。
コラボしてないのが不思議なくらい。
映画は絶望的な状況を描くというより、
絶望的な状況でもポジティブな面を描いていると思いました。
悲惨さは最小限ですが、アスリート並みの体力に自信のある人達ってある意味怖い!
スティーブン・キングが好きな人、この映画が気に入るのではないか。
地上600mの古いテレビ塔「B67」はスカイツリーの高さとほぼ同じです。
カルフォルニア州にある、支線式鉄塔サクラメント・ジョイント・ベンチャー・タワー(KXTV/KOVR電波塔)がモデル!!
本当にある!びっくりです。
あんなテレビ塔の先についてる航空障害灯を取り換え交換してる人がいるってこと!?
参照リンク KXTV/KOVR tower - Wikipedia
それにしても、ベッキーは携帯の充電の残量を気にせず動画を見過ぎだと思うのよ。
なんて後先を考えないんだ!
あっ!だからこんな塔に登っちゃうんだよね、という説得力がありました。
ここから少しネタバレな内容に触れます。
作家・フィリパ・ピアスの「水門で」 というお話をご存知でしょうか?
学校の教科書にも掲載されていたことがある物語で、本 「幽霊を見た10の話」に収録されています。
ある嵐の夜、水門を閉めに父と息子(主人公)が行きます。
父は息子がまだ小さいので離れた場所からランプで照らすように言い、父はひとりで水門を閉めようと試みます。
なかなか閉まらない水門。
と、そこへ人影が現れて手伝うように父に寄り添い、父は水門をようやく閉めることに成功します。
父は成功と裏腹に、その顔は青ざめていました。
そして後日、長男が戦死した知らせが届きます。
主人公が見た人影とは、、、?という余韻の残る物語。
こうした不思議な話は海外でもあるのだな、と。
映画「FALL/フォール」 でも(あれは、、、?)
スピリチュアルなもの?
体力の限界からきた幻覚?
友情の良き話と捉えるのが正解なのか?
罪滅ぼしなのか?
そこも興味深い映画でスティーブン・キングな雰囲気を感じました。