「シックス・センス」「オールド」のM・ナイト・シャマラン監督の最新作
映画『ノック 終末の訪問者』がAmazonPrimeVideo見放題配信スタートしてたので見ました。
映画『ノック 終末の訪問者』あらすじ
森の小屋で家族3人が休暇を楽しんでいると、不審な4人が訪問してくる。
彼らは「家族のうち誰かひとりを犠牲にしないと世界が滅亡するから決めてくれ」と告げる。
はぁ?どういうこと!?
ポール・G・トレンブレイが2018年に発表した小説『The Cabin at the End of the World』が原作
映画『ノック 終末の訪問者』感想レビュー
もしも、多くの命を助けるために、家族をひとり犠牲にしろって言われたらどうします?
聖書が題材だとシャマラン監督は述べていて、私には難しかったですね。
「自己犠牲」について描かれていると思うのですが、自己犠牲はさまざまな宗教で重視されています。
般若心経では、自己犠牲とは自己を放棄することで、『自我を捨て、無我になる』すなわち自分以外のもの、普遍的世界だとしている。
法華経でも自分の利益を犠牲にして他人の利益を図る『利他心』は当然の真理とし、これほど尊いものはないと教えられる。
キリスト教では約2000年前、イエス・キリストが人類の罪を身代わりに受けるために十字架に架かった、とし、自己犠牲は愛だとされている。
『ヨハネによる福音書』15章13節には「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」とある。
参照リンク 自己犠牲 - Wikipedia
自己犠牲は称賛される一方で、自己犠牲のもとに亡くなった場合、残された家族にとっては、たったひとつのかけがえのない命。
不朽の名作漫画『北斗の拳』のシュウは自己犠牲の人でした。
ケンシロウを救うため両目を自ら潰し、子供達を救うために足の健を切られた状態で岩を背負い、聖帝十字陵の頂上までのぼらされ矢や槍で射抜かれて亡くなります。
シュウは亡くなる直前、駆けつけたケンシロウに「もはや悔いはない」と言いますが、まじかよ!
俳優・デイヴ・バウティスタがとても良い味出してます。
元プロレスラー でめちゃめちゃガタイが良い。
ピチピチのシャツが、なんかもうスゴイ!
こんな格闘ゲームキャラみたいな人が本当にいるんだ!!
そんな人がひょっこり、人気の無い森の小屋を訪問してきたら!
怖い!怖い!笑えるくらい怖い。
もぉー、この場面だけでも映画を見る価値ありです。
彼は紳士的に家族と交渉を試みますが、
4人の訪問者のうち、いちばん見た目が怖いでしょうが!!
と突っ込むところだと思います。
デイヴ・バウティスタが好きならとても楽しめます。
映画で彼の職業が明かされますが、それもまた突っ込むところかと。
デイヴ・バウティスタは『ノック 終末の訪問者』特別映像でご覧頂けます。
どんな人か知らない人はちょっと見て欲しい。
4人の訪問者のうちのひとりに、
も出演しています。
映画『ノック 終末の訪問者』は聖書が題材と言いつつ、選ばれた家族構成が現代的で、「宗教的にはタブーとされていることの多いカップル」が人類の鍵を握っている、という点が解釈として斬新なのかもしれない、と思いました。
デイヴ・バウティスタが家族構成を知って驚く場面がわざわざ設けられている点からも伺えます。
そう考えると、エンタメを装いつつつなかなか切り込んだ映画なのかもしれません。