映画『レンフィールド』(日本劇場未公開)を見ました。
ニコラス・ケイジ扮するドラキュラ伯爵が昔の映画のドラキュラそっくり!
出落ちかと思ったら、とんでも面白B級映画でした!
さすがニコラス・ケイジ!
映画『レンフィールド』あらすじ
はるか昔、不動産弁護士のレンフィールド(ニコラス ホルト)はドラキュラ伯爵(ニコラス・ケイジ)へ営業に行ったが、下僕となり食事の用意や世話をするようになった。
ある日、ドラキュラ退治により伯爵は重傷を負い、ひっそり世話をするレンフィールド。
気がつけば時代は現代、ニューオリンズ。
レンフィールドはドラキュラは伯爵に人間の血を調達するが、伯爵に暴力を振るわれていた。
レンフィールドはカウンセリングの場「共存依存の会」に参加するうち、暴力などにより支配を受けているのは自分だけではなく、それは虐待だと知る。
映画『レンフィールド』(感想レビュー)
レンフィールドとドラキュラ伯爵の関係は「気弱な部下とパワハラ上司」という感じで、現代社会の問題をさらりとファンタジーに織り込んだ設定が面白いです。
長年、ドキュラ伯爵に支配されてきたレンフィールドですが、とうとう立ち向かいます。
ドラキュラ伯爵は復活できるので「完全に倒すことはできないかもしれないけれど」とレンフィールドはそれでも最善をつくそうとするのが印象的でした。
どんどんドラキュラ伯爵が復活していく様子も面白いです。
ニコラス・ケイジは破天荒野郎を演じさせたらピカイチで、ワイン片手にぎょろっとした目でレンフィールドを見つめるだけで、なぜか笑えてしまう。
全体のキャスティングも最高で「こーゆー人いそう!」という絶妙なキャラばかり。
マフィアのボスに、キャロライン・ウィリアムズ。
1986年にデニス・ホッパーらと共演した『悪魔のいけにえ2』の準主役として出演しました。
こういうマニアックなキャスティングも素晴らしい。
貫禄ある女性で、低い声が印象的です。
レンフィールドは、ポパイがほうれん草を食べると強くなるように、あるモノを食べると強くなります。
パワーがあるので、レンフィールドが戦うと爆ぜるように人が死んでいく!
シューティングゲームやアニメのような演出がテンポ良いです。
クリスマッケイ監督は映画・テレビ監督、脚本家、プロデューサー、編集者、アニメーター、視覚効果アーティストという肩書きがあり、納得の演出。
上等なB級映画でアクションがよかったです。
ドラキュラ伯爵が宙に浮くところは、あえて「糸で釣ってる」感な演出がめちゃくちゃ笑えました。
ニコラスケイジとニコラスホルトは『ニコラス・ケイジのウェザーマン』(2005年・日本未公開)に共演しています。
当時のニコラスホルトは16歳。
20年近く経って共演できるって素晴らしいです。
吹き替え版はニコラスケイジ(大塚明夫)