幅1キロの小惑星が1月18日、地球に最接近します。
これは現実の話。
米航空宇宙局(NASA)の地球近傍天体研究センターによると、地球から約190万キロの距離を時速約7万6000キロで通過する見通しです。
しかし、その小惑星が墜落するとしたら、、、?
それを題材にしたのが、Netflixオリジナル映画『ドント・ルック・アップ』
出演者が豪華、これは見なければ!
『ドント・ルック・アップ』予告動画
『ドント・ルック・アップ』あらすじ
天文学者のミンディ博士(レオナルド・ディカプリオ)と大学院生のケイト(ジェニファー・ローレンス)は彗星を発見する。
その彗星が地球に半年後に衝突することが判明!
アメリカ大統領(メリル・ストリープ)や、人気司会者ブリー(ケイト・ブランシェット)の番組に出演し人々に危機を訴える。
『ドント・ルック・アップ』感想レビュー
「1999年7の月に恐怖の大王が来るだろう」
これは人類が滅亡するという『ノストラダムスの大予言』 です。
恐怖の大王とは彗星ではないか、1999年当時、そう解釈されました。
映画『ドント・ルック・アップ』では彗星が地球に衝突することがわかります。
現代版の『ノストラダムスの大予言』の実写化という感じがして、ムー世代にはたまらん題材です。
さて地球に迫ってくる彗星をどうするか。
これは映画『アルマゲドン』で学習してますね。
人類が生き残る方法は唯ひとつ。
彗星(小惑星)の地下深くで核爆発を起こし、その軌道を変えること。
だけど、現代らしい話の展開で、アルマゲドンのような感動的な展開はしません。
えー!?という方向に話が進んでいく。
ミンディ博士(ディカプリオ)が真面目にツッコミを入れるのが面白い。
このへんはユーモアを楽しんでやるぞ!って感じで見て頂きたい。
日本が舞台ではこういう話の展開にならないんじゃないかな。
映画『シン・ゴジラ』みたいに、たらい回しになった挙句、お偉いさんたちが席で話し合うんじゃないでしょうか。
その点、アメリカは展開がはやくて話のテンポがいいですね。
この映画を見るにあたり、Craig Federighi(クレイグ・フェデリギ)を知って欲しいです。
クレイグがモデルと思われるキャラクターが出てくるからです。
彼を知っているかどうかでも、映画の楽しさが変わってくるはずです。
クレイグ・フェデリギは、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長。
最近の「Appleの顔」です。
アメリカでは説明が不要なくらい有名なのでしょうが、日本では馴染みがないですよね。
映画では「天才ってそういう所ありそう」という表現が笑いを誘いますが、クレイグはいい気分はしないでしょう(笑)
クレイグはこの人です。
ディカプリオが映画『ドント・ルック・アップ』についてインタビューで話しています。
ディカプリオは以前から環境問題に関心が強い俳優でも知られています。
ディカプリオが映画に込めた思いを、どれだけの人が読み取れるのか。
気候変動への対策を行う指導者に投票しないと、
中略
この20年学者たちは主張を続け、議論も多く、交わされてきた
でも世界のCo2排出量は増加、必要な改革もしていない
学者たちの言葉どうりの状況になっている
しかも予測どおりの時期にね
ある気候学者が話してたんだ”山火事が増える”と
時期も予測されてて、今はそのとおりの状況だ
僕たちは必要な行動を取っていないんだ
アメリカでは近年、山火事が多発しています。
温暖化が山火事の発生に大きな役割を果たしていることが示唆されています。
参照リンク カリフォルニアの山火事、「気候変動で加速」 科学者が警告
2021年12月30日にコロラド州デンバー近郊で原野火災が発生しました。
ニュースによると、1000軒消失し品川区の面積とほぼ同じ24㎢が燃えました。
人は実際に目にするまで信じないことも多いし、
経験しないとわからないこともあります。
信じがたいことが起きるとき、無関心でいるとどうなるか。
映画『ドント・ルック・アップ』はその結果を表現していると思います。