映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を見ました。
ポテナゲ特大と共に。
物語(あらすじ)
かつて銀河に君臨していた祖父ダース・ベイダーに傾倒し、その遺志を受け継ぐべく、銀河の圧倒的支配者へと上り詰めた、スカイウォーカー家の一人でもあるカイロ・レン( アダム・ドライバー)。
そして、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、類まれなフォースを覚醒させたレイ(デイジー・リドリー)。
新たなるサーガを担う若者二人の運命が、この物語の行く末を担っている。
はるか彼方の銀河系で繰り広げられる、スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末は、“光と闇”のフォースをめぐる最終決戦に託された――。
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 本編プレビュー映像
◆【映画】スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(感想レビュー)
冒頭のカイロ・レンの殺陣。
んー、カメラワークでもっとかっこよくなるはず。
切り倒した後に爽快感があってもいい。
(これがキアヌ・リーブスだったら?)ちょっと想像してしまう。
全体的にアクションがぬるっとしてて、すごくいい場面も俯瞰で見てしまう。
アウトレイジを見たら、劇場を出るときにはみんな肩で風を切ってる。
ジャッキー映画を見たら、みんな心は拳法の達人になってる。
そういう興奮が無いなー。
昔のスターウォーズは、見終わった後、みんな心は宇宙へ行っていた。
映像がキレイすぎて粗が見えるのも良くないのかもしれない。
まるでディズニーランド!という演出が目立った。
映像のクオリティをわざと下げても良かったと思う。
物語は早回しのようにどんどん進んで行く。
そのため、尺に物足りなさを感じる場面もあった。
スターウォーズ・ファンに人気、もしくは定番の宇宙人の居酒屋や、ホバーバイクなどが余すことなく登場させていてのは大サービスだとは思う。
主人公のレイがちょっと身勝手に見えて、好きになれない。
けれども往年のスターウォーズ・ファンにはお馴染みだと思う。
当初の主人公・ルークはファンから嫌われていた。
悪役のダースベイダーや、脇役のハン・ソロのほうが人気があった。
そうした流れを汲んで、レイの性格が設定されているのではないだろうか。
そう思うくらい、レイには人としての可愛げが足りない。
しかし、レイは幼い頃から両親がおらず、ファミリーネーム(苗字的なもの)も無く、そういう境遇の子が陥りやすい葛藤を抱えており、性格に可愛げが感じられないのも仕方がないのかもしれない。
ゴミ漁りをして暮らしていたくらいだから、他人に頼らずにレイは生き抜いてきたのだ。
アメリカにはたくさん里親に育てられた子供がおり、レイに自分を見出す観客も少なくないのではないだろうか。
それに比べて、カイロ・レンの可愛らしさよ。
この子は大丈夫か?と見守ってしまう。
ハン・ソロも心配になって出てきてしまう気持ちもわかる。
はじめてカイロ・レンとして、アダム・ドライバーが登場したとき、ハン・ソロの息子とは思えない!とブーイングした。
その後、映画『沈黙』『マリッジ・ストーリー』を見て、アダム・ドライバーの繊細な演技が好きになった。
そして、今回のカイロ・レンを見て、アダム・ドライバーがなぜ起用されたのかわかったように思う。
最終的に、スターウォーズはパルパティーン皇帝と皇帝に奔走される人々の物語だと思った。
ここからはネタバレになるけれど、
カイロ・レンがマスクをかぶるのだけど、それは金継ぎがモチーフなの?
ヒビをつないだデザインがなんと言えない味わい。
カイロ・レンがレイを探してて「どこにいるんだ?」と見つけたら、まさかの自分の部屋!
「俺の部屋かーい!」とツッコむところだけど、カイロ・レンは驚きもせず、めちゃくちゃ冷静だった。
カイロ・レンとレイの戦いは、レイのことが好きで絶対に傷つけない。
風圧で体が飛ばされそうになったときも、スッと体を前のめりにして凌いでいた。
やることなすことカイロ・レンから目が離せなかった。
カイロ・レンとレイの恋愛は古典的な演出だと感じた。
レイをカイロ・レンが治そうとするとき、キスでエネルギーを送る演出も考えられたと思うが、そっとお腹に手を当てる。
これはレイの妊娠を暗示しているのではないだろうか。