テルマエロエの著者で知られるヤマザキマリさんの世界の果てでも漫画描きキューバ編です。
「世界の果てでも漫画描き」キューバ編 紹介
これまで暮らした国の数、30数カ国。
ヤマザキマリのルーツをたどる爆笑世界放浪記キューバ編!!
イタリア在住時、絵画修復士を描いた幻のストーリー漫画デビュー作も収録。
続刊にエジプト編もあります。
ヤマザキマリさんが少女の頃にあこがれたのは兼高かおるさんです。
兼高かおるさんは海外旅行が庶民には夢のまた夢のような時代に「兼高かおる世界の旅」という番組で海外を紹介していた方です。
当時、兼高かおるに憧れた女の子は多いでしょうね。
キューバ編は、ヤマザキマリさんの子供時代の話にはじまります。
キューバへ行くきっかけが、まさか!小学校の学芸会にまでさかのぼるとは!!
発想がちょっと違います。
サルサは男性が全ての動きを決める腰を使ったラテンダンスで、男女がペアで踊るダンスの中ではスピードも速いのが特徴。
ヤマザキマリさんならではなエピソードは抱腹ものです。
海外留学などで経験する異文化を感じられる漫画です。
面白く描いてはいますが、キューバの貧しい生活に驚くエピソードもありました。
今のキューバはどうなのかなと調べたらNAVERまとめ「キューバという自由の島]」を読むと、案外大きな変化は無さそうです。(NAVERまとめのサービスは終了しました)
ヤマザキマリさんは、サトウキビ刈りのボランティアとしてキューバへ行っていました。
ホームステイ先で家族が食べる物にも困っていることに驚きますが、
外交官専用のスーパーマーケットで食料をたっぷり購入している人を見て、その格差に衝撃を受けます。
厳しい現実にもかかわらず、ホームステイ先の家族は貧乏でも心が豊かで、幸せとは何なのか、ヤマザキマリさんは見つめることになります。
ヤマザキマリさんの漫画の魅力は、その国や人物に関心を抱いたり、考えさせられたりすることです。
キューバ編は、ヤマザキマリさんが漫画家になる前の話ですがおすすめです。
その後のヤマザキマリの人生に大きな影響を与えている経験に間違いないです。
キューバでのつらい中でも幸せを見つける家族の経験が、ヤマザキマリさんの漫画を面白くさせているんだと感じました。
欧州一人旅に始まって、キューバ、ブラジル、ヴェトナム、沖縄、地獄谷のサルの温泉などの旅。