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「暮らしの手帳」編集長が実践している、日々を大切に生きる秘訣 今日もていねいに。松浦弥太郎


暮らしの手帳」編集長、松浦弥太郎さんの今日もていねいに。です。慌ただしい世の中や人間関係でブレてしまった心の矛先を、そっと自分自身に向け直す方法を紹介しています。

ところどころに暮らしの手帳でも拝見する川原真由美さんのイラストが描かれているのも良いです。

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■感想
「ふーん、暮らしの手帳の編集長が書いた本なんだ」そんな感じで手に取ったと思います。どんな人なのかちょっと興味がわいたんですね。著者紹介によると1965年生れ、高校中退後、渡米。アメリカの書店文化に惹かれ、帰国後、書店を営む。2006年より「暮らしの手帳」編集長就任とあります。ちょっと面白そうな人だな、と思って読むことにしました。
興味や共感を持ったのは「静かなしぐさ」という章です。静かなしぐさは、マナーである、ということ。例えば本書から抜粋すると(たとえ電車のなかでガムを噛むことが禁じられていなくても、「人前でくちゃくちゃやるなんて、大人として失礼だ」と控えるのが、自分を律するということです)。確かに。駄目な例が目につくかと思いますが、私は時折、静かなしぐさをする人を電車で見かけることがあります。それは、電車が停車した際に、身を細めて、静かに水筒を取り出して、ひとくち飲んでそろりそろりとバッグに戻す人だったり、席にゆっくり腰を下ろす人だったり。共通しているのは周囲への気遣いが感じられるということです。そういう人に好感を持ちます。マナーや一般常識という言葉で注意するよりも、静かなしぐさを心がける、と言う方が本質が伝わりやすいかもしれませんね。近頃のマナーを守ろうのポスターには驚かされるのですが、以前に見かけたポスターで、シートの上にガムが捨ててあって、いたずらのつもりかもしれないけどアカン、みたいなもので、こんなことをする人がいるのか、とショックを受けると同時に、なんとレベルの低いマナーなんだろう、と感じました。ひとりひとりがこの本の題名のように今日もていねいに。という気持ちを心がければ、こんなポスターは必要なくなるのではないかと思いました。ちょっとしたことなんだけど、著者が大切にしていることがたくさん紹介されています。

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■関連リンク
ずらり料理上手の台所(クウネルの本)ケンタロウ、長尾智子、伊藤まさこ、渡辺有子、など
対談:フェリシモオフィシャルサイト> 神戸学校> 松浦 弥太郎さん(『暮しの手帖』編集長・文筆家・書店店主)レポート

今日もていねいに。 ちょっとした工夫で、毎日が特別なものに変わっていきます。
(PHP文庫)



メッセージ&フォト 今日もていねいに。著者セレクトによる英語の名言・ことわざをプラス。章末には書き下ろし「あなたへの手紙」を収録しました。あなたへの、そしてあなたの大切な誰かへのプレゼントとしても最適な本です。