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ユダヤ人1200人救った兄弟の伝記映画『ディファイアンス』感想レビュー

 

007のダニエル・クレイグが出演していたので、

ユダヤ人1200人救った兄弟の伝記映画『ディファイアンス』(2008年)を見ました。

 

1941年、ドイツ軍がベラルーシを占拠し、ナチス親衛隊と地元警察がユダヤ人狩りを始めます。

 ユダヤ人兄弟、トゥヴィア(ダニエル・クレイグ)、ズシュ(リーヴ・シュレイバー)、アザエルは森に逃げ込みます。

うぉー、すでにピンッとこない。

 

ベラルーシはロシアとウクライナの隣国。

深い森林や沼沢地が多いです。

歴史を知らなすぎるんだけど、そこにたくさんのユダヤ人が住んでいるのね?

 

調べて大雑把に説明すると、

1863年の大蜂起により、東欧系ロシア系ユダヤ人(リトヴァク)、西欧系ユダヤ人(ユダヤ教徒ポーランド人) がベラルーシに移住したことでユダヤ人が多いよう。

ソビエト連邦白ロシア共和国だったけど旧ソ連崩壊により1991年に消滅しベラルーシになりました)

もっと詳しく知りたい人は参考 ベラルーシ - Wikipedia

 

ベラルーシは18世紀から20世紀にかけてさまざまな国家に支配されていました。

第二次世界大戦(1939年〜1945年)でベラルーシは軍事作戦によって壊滅的な打撃を受け、人口の約4分の1と経済資源の半分を失います。

映画『ディファイアンス』はそんなベラルーシの1941年を描いていますが、森に逃げ込んだユダヤ人(一般市民)が生き延びるため山賊集団化せざる負えなかった内容です。

ユダヤ人の歴史的な背景が深くて、民族的な葛藤や感情、その時代の価値観などが難しい...

 

森に逃げ込んだユダヤ人が増えたため食料難が起きます。

トゥヴィアは森に残り、ズシュは赤軍パルチザンへ。

赤軍パルチザンはドイツのソ連への侵攻を食い止めるためベラルーシに置かれていたゲリラ部隊です。

 

トゥヴィアはリーダーとしての素質を試されながらも、ひもじい森での暮らしをなんとか生き延びていましたが再び試練が訪れます。

1942年、赤軍パルチザンが撤退すると森にドイツ軍が攻めてきたのです。

トゥヴィアは指揮しますが、軍と一般人では戦いに差があります。

逃げた先には大きな沼!

こんなの渡れないじゃーん!?

最大のピンチをどう切り抜けるか。

 

トゥヴィアは銃を持ったらイキイキして007じゃん(笑)

戦い出したらいちばん頼りになる、ウォーキングデッドのリックと同じタイプ。

 

どんなに過酷でも、生きる希望を失わない。

あきらめたら死ぬだけ。

そんなメッセージを感じる映画でした。

ダニエル・クレイグなだけあって演技に見応えがありました。

ベラルーシでは有名な実話だそうですが、知らなかったので見てよかったです。

 

 

2025年1月26日にベラルーシ大統領選挙が行われ、 「ヨーロッパ最後の独裁者」と称される現職のルカシェンコ大統領の7期目の当選となりました。

ルカシェンコは投票所に愛犬「ウムカ」を伴って登場。 

円山応挙長沢芦雪の犬のような愛らしさ。

 

2025年1月27日ベラルーシは現在、外務省の危険レベル4(退避してください) です。

2024年にはベラルーシで日本人が拘束されています。

 

 欧米各国と同様、日本もベラルーシに対し、ロシアによるウクライナ侵略に関与したとして制裁を科しており、日本人であることを理由に危険が生じる可能性が懸念されます。

参照リンク 海外安全ホームページ: 危険情報詳細