強そうな神父が活躍する、ラッセルクロウ主演
映画『ヴァチカンのエクソシスト』を見ました。
原作は、カトリック教会の総本山ヴァチカンのローマ教皇に仕え「ヴァチカンのエクソシスト」として知られたアモルト神父の、何万回も行った悪魔祓いの体験を記録した2冊の回顧録「エクソシストは語る(原題:An Exorcist Tells His Story)」。
エクソシストは語る
ローマ法王庁公認の祓魔師(エクソシスト)による、貴重な著書。 国際祓魔師協会の創立者であり、1994年から2001年まで同協会会長を務めておられたアモース師は、本人ご自身もローマ教区直属の公認祓魔師(エクソシスト)であり、長年にわたって、悪魔の力との闘いに貴重な体験を積んでこられました。本書を、こうして日本の読者の皆さまにお薦めできることに、わたしはこの上ない喜びを感じています。
【ローマ法王庁大使館大使 推薦文より】
映画『ヴァチカンのエクソシスト』(感想レビュー)
強い悪魔の場合、悪魔の名前がわからないと退治できないようです。
日本では悪魔ではありませんが昔話に「大工と鬼六」があります。
「おれのなまえをあてればゆるしてやってもええぞ」と鬼が言うやつ。
名前というのはそれほど縛りが強いです。
目覚めた悪魔は少年に取り憑き、さっそく
「神父呼んでこい!」
悪魔のオラオラがすごくて笑える。
田舎の若者神父はさっそくヴァチカンへ打診。
するとエクソシストの権威・アモルト神父がやってきたので、うひょー!と歓喜。
はじめ頼りない若者神父が、ひと晩で覚醒!
すごいじゃん!?
どういう仕組みなのよ。
振り返って考えてみると、
若者神父がアモルト神父に懺悔して、悪魔への抵抗力を高める行為をするんですね。
多分、それのおかげ。
懺悔を8ケ月ぶりにしたんです。
アモルト神父が(8ケ月ぶり!?)と二度見の驚きの表情をみせます。
カトリック教に詳しくなくても、それがどういうことを意味するのかわかりやすい。
あと、アモルト神父からエクソシストグッズを貸してもらうのも影響が大きかったと思います。
私は宗教に詳しくはありませんが、以前に永井豪の漫画『ダンテの新曲』を読んで、天国と地獄、祈りとはどういうものか、ざっくり理解しているので映画もまあまあ理解できたと思います。
永井豪の漫画『ダンテの新曲』は電子書籍にないみたいで、漫画で読破『ダンテの新曲』があります。
ようやくアモルト神父は古い日記から悪魔の名前を見つけます。
え!前の人、日記につける余裕があったの!?
しかも、カラーの挿絵付き。
すごいじゃん。
悪魔の名前がわかったし楽勝じゃん!
と思ったら、なかなか退治できない。
神父が悪魔の名前を叫んで「認めろ!」と言っても、悪魔はガン無視!?
昔のエクソシストの映画のように怖くは無く、どちらかというとヒーローが悪魔を成敗する的な描かれ方で、面白かったです。
アモルト神父が罪悪感とも向きあう場面があり、アカデミー賞俳優が演じてるだけあって、迫力もありました。
続編が作られそうな終わり方でしたが、ちょっと難しそうです。
映画の冒頭で8割は精神疾患でという話があります。
統合失調症、双極性障害などでは妄想により「悪魔の声が聞こえる」と言った症状が見られることがあるので、そうしたことを言っているのでしょう。
日本では精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の一部改正(改正精神保健福祉法)があり、2023年4月1日から施行されています。
地域生活の支援の強化等により精神障害者の希望やニーズに応じた支援体制を整備するためのものです。
例えば、市町村に対し、基幹相談支援センター整備の努力義務化、 精神保精神保健に関する相談支援体制整備等です。
もしも困った人がいたら「基幹相談支援センター」に相談してみては?と伝えてみるのも良いと思います。