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ジョブズやイーロン・マスクのような天才ウィリー・ウォンカ。映画『チャーリーとチョコレート工場』バレンタインおすすめ映画。感想で恋人の真の姿がわかる!?甘い人生とは?(感想レビュー)

 

ティム・バートン監督の映画『ウェンズデー』が話題で持ちきりですが、

同監督の映画『チャーリーとチョコレート工場』もおすすめです。

 

AmazonPrimeVideoの見放題で現在見られます。

リンク チャーリーとチョコレート工場(吹き替え版)

 

ウォンカ製のチョコレートに入った”ゴールデン・チケット”を引き当てた5人の子供とその保護者を特別に工場に招待するお話。

 

原作はロアルド・ダールの児童文学です。宮崎駿はダールのファンです。

アン・ハサウェイ主演・映画「魔女がいっぱい」(ロバート・ゼメキス監督)もダールが原作。

 

 

映画『チャーリーとチョコレート工場』は2005年製作ですが、今だに色褪せることが無い映画です。

映画公開以降ネスレから販売されていた『ウォンカチョコレート』は残念ながら2019年8月の販売を終了しましたが、映画が公開されてから14年も販売されてたことでもその人気や不朽の名作なことが伺えます。

しかも人気が無くなったからチョコレートが販売停止したわけではないんです。

ネスレ米国の菓子事業売却に伴い、WONKAブランドも販売権を譲渡したからです。

(譲渡先の企業が『ウォンカチョコレート』を販売してない!)

いまだにウォンカチョコレートの販売を強く求めるファンの声が聞かれます。

 

 

おすすめ映画『チャーリーとチョコレート工場』(感想レビュー)

 

映画『チャーリーとチョコレート工場』は全体的にクレイジーで楽しい陽気な映画であり、見たらウォンカチョコレートを食べたくなります。

しかし随所に世知辛い場面があり、おとぎ話「舌切りすずめ」のように教訓を感じなくもない内容でもあります。

 

 

驚くほど貧乏な主人公・チャーリー

 

チャーリーの家には祖父・祖母の4人がいて、みんな介護生活です。

しかも貧乏なためベッドがひとつしかなくそこに4人が寝てる。

ちょっと想像してみて。

父方の祖父母、母方の祖父母を、両親が引き取って世話している状況を。

 

屋根を修理するお金もなく、雪が家の中に降ってきてる。

電気代が高い!と騒ぐどころの状態じゃない。

 

父親の工場の稼ぎで暮らしていますが、家族はキャベツの薄味スープの食事の日々。

やがて父親は工場にロボット導入のため解雇され、収入が途絶え家計は大ピンチに。

それでもチャーリーの誕生日のためにウォンカチョコレートをプレゼントする両親。

4人の祖父母はチャーリーがひとりでチョコレートを食べたら良いと思っていますが、心優しいチャーリーは家族にチョコレートを分け与えます。

チャーリーが優しいのは両親や祖父母から影響を受けてるからなんですよね。

チャーリーが”ゴールデン・チケット”を引き当て工場に招待されるチャンスを得たときには一緒に喜びたくなります。

 

 

チャンスを逃すな

 

しかしチャーリーは、”ゴールデン・チケット”を500ドルで買ってくれる人がいるので、家計のためには売ったほうが良いから工場見学に行かないと言います。

泣ける。

いつもは口悪い祖父がチャーリーに言います。

「お金はたくさん印刷されてるが、このチケットは世界にたった5枚しかない」

だからこの機会を大切にしろ、と。

 

生活が苦しい大人が子供にそう言えるだろうか。

これってね、現代でも言えることだと思うんですよ。

例えば、大学に受かったけど、家にお金が無いから進学を諦める、とか。

それくらいの話だと思うんです。

 

店頭でチャーリーが”ゴールデン・チケット”を当てたとき、周囲にいた大人が「売ってくれ!」とすり寄る場面があります。

「おめでとう!」と称えるより「売ってくれ!」という大人。

店主はチャーリーに「絶対に売るな!」とアドバイスし、すり寄ってきた大人をチャーリーから引き離してくれます。

世の中には良い大人もいて、子供を助けます。

 

この映画では、さまざまな大人の醜さも描かれており、大人がどうあるべきか考えさせられます。

もしも恋人が”ゴールデン・チケット”を600ドルで手に入れて、フリマサイトで3000ドルで売るという感想を真面目に述べたなら将来を考えたほうがいいかもしれない。

 

 

天才チョコレート工場主ウィリー・ウォンカ 

 

チョコレート工場主ウィリー・ウォンカは天才です。

ジョブズイーロン・マスクのような天才です。

1枚のガムで、前菜・メイン・デザートまで味わえるなんてまさに未来のガム!

そんな彼の発明を見るのも楽しい映画です。

 

ウォンカは幼少期がトラウマになっています。

その反動でウォンカの才能が開花したのは皮肉ですし、彼の開発したお菓子のレシピを盗もうとスパイが入り込み人間不信にまでなってしまいます。

だからってリスを雇っているのは笑ってしまいますが、リスの場面は可愛いくて好きです。

 

 

悪い子にしたのは誰?

 

未完成のガムを忠告も聞かずに食べるヴァイオレット。

リスを欲しがるわがままなベルーカ。

そんな子供が登場します。

彼らは自ら起こした行動により、工場見学を離脱していきます。

これは子供達の人生を暗喩しているのではないでしょうか。

性格を改めず、そのまま育ったら?

 

ウンパ・ルンパがベルーカの父に向かって歌います。

「彼女のわがままを聞き、言いなりに甘やかし、

 悪い子にしたのは誰?

 ダメにしたのは誰?」

 

 

ひとりにだけもらえる特別賞とは?

 

ウィリー・ウォンカは工場見学に来た5人の子供の中からひとりに特別賞を与えると言います。

その特別賞とは?

しかし、真に特別賞をもらったのはウォンカだったと思います。

ビジネスで成功しても心が満たされなかったウォンカは、チャーリーからかけがえのないものをもらうのです。

チャーリーのように優しくて思いやりのある子供が報われることを祈らずにはいられない映画です。

バレンタインに映画『チャーリーとチョコレート工場』おすすめです。