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泣き寝入りはしない!Amazonオリジナル・アメコミ原作「ザ・ボーイズ」(感想レビュー)Amazon Prime・エミー賞5部門ノミネート

 

エミー賞5部門ノミネートされるなど絶賛の声が多い

Amazonオリジナルドラマザ・ボーイズ

アメコミが原作のヒーローモノですが、

企業に雇われ、腐敗したヒーローが描かれます。

今までのヒーローものとはひと味違う。

 

AmazonオリジナルだけどDVDになってます。

 

シーズン3まで配信され、シーズン4は2023年に配信される見込み。

「ザ・ボーイズ」シーズン2に関するトークショープライム・リワインド: インサイド・ザ・ボーイズ シーズン1」もあります。

そんなに話題で人気ならと年始から見たら面白かった。

 

「ザ・ボーイズ」あらすじ

家電販売店で働く青年ヒューイ。

ある日、ヴォート社の雇われヒーロー・Aトレインによって恋人を失う。

ヴォート社から謝罪として賠償金の提案がされるが、誠意の無い態度にヒューイは内心怒っていた。

しかし、怒る勇気もなし、裁判しても勝てる見込みは無し。

そこへ謎の男・ブッチャーがヒューイに声をかける。

 

「ザ・ボーイズ」(感想レビュー)

 

ヒューイの父親役にサイモン・ペッグ

映画『M:i:III』で機器類に強い役柄で、家電屋さんで働くヒューイの父親とは意味深!

配役に遊び心を感じるはじまりは、このドラマへの期待度が高まる。

 

ヒューイの恋人の死は壮絶で、驚く死に方をする。

それを目の当たりにしてもヒューイは怒りをヴォート社に出せないでいるくせに、父親が勝てる見込みの無い裁判なんだし、賠償金を受け取るのが良いとのアドバイスにはキレる、まさに内弁慶野郎。

 

非現実的なドラマではあるけれど、理不尽な交通事故や事件で命を落とす人はごはんといて、

賠償金を受け取って次への人生へ切り替えるか、

自分が納得できるカタチで終わらせるまで戦うか、

現実でも考えさせられる内容だと思います。

 

賠償金を受け取って終わりにするしかないのか?

そこへ謎の男・ブッチャーの登場です。

ブッチャーは『ロード・オブ・ザ・リング』のエオメル役で話題になったカール・アーバン

約20年前の映画。エオメルを検索すると若い。

 

ブッチャーの助けを借りて、ヒューイはヒーローの悪事を暴こうとします。

ヒーローの悪事を暴こうとする側は、国籍はアメリカだけど、人種はフランス人だったり、イギリス人だったり、そうした設定も興味深い。

 

しかし、主人公のヒューイに応援したい気持ちが湧くほどの魅力を感じない。

恋人を失った後、スターライトという綺麗な女性と出会うんだけど、すぐ恋に落ちる。

ちょろいし、はやすぎじゃないか?

いろいろツッコミたいキャラではあるんだけど、なぜこの俳優なのだろうと思って調べたら、 ジャック・クエイド、俳優デニス・クエイドと女優メグ・ライアンの間に生まれた息子でした。

あぁ、言われたら似てる。

背が高いし悪くはないんだけど、周囲の役者の演技が良すぎて浮いてると思う。

まだシーズン1しか見てないんだけど、段々よくなるのかな。

海外ドラマHEROESの主役がのちに人気を敵役のサイラーに奪われたことを思い出す。

 

主人公ヒューイがビリージョエルのファンで、作中でもよく聞いている。

という設定がどういう意味を成すのか、「ビリージョエルのファン」はこんな感じ、というファンの傾向などがあるのだろうか。

ヒューイの心情を表現するのに効果的にも使われているみたいなんだけど、このあたりのユーモアはちょっと私は把握できてない。

 

ヒーローが実は悪人で夢も希望も無いドラマだけど、裏で悪事を働いているヒーローを暴こうとしているヒューイとその仲間の活躍は面白い。

 

そして、新しくヒーローに加わったスターライト。

彼女は早々に酷いセクハラに遭う。

わぁ、ヒーローもセクハラに遭うんだ!

落ち込んだスターライトだけど、泣き寝入りしない。

スターライトを支持する一般市民に助けられ、彼女は困難を乗り越えていく。

metoo運動を彷彿とさせる時事問題が盛り込まれています。

 

現実社会を風刺しながらファンタジーで描く本格ブラックユーモア・ドラマの登場に、これは人気が出るのも納得です。

懐かしい俳優、ハーレイ・ジョエル・オスメントエリザベス・シューが登場して、世代としては悶えました。