画像参照:Klumpfisken (2014) - IMDb
マンボウでかっ!
マンボウは最大で全長333センチメートル、体重2.3トン。
現在生息している世界最大級の硬骨魚のひとつです。
おじさん(主人公・ケーセ)がマンボウを夢中で眺めてしまうのもわかりますが、実はおじさんが網に引っかけたマンボウなのでした。
その姿に胸キュンしたのか、思わず話しかけるゲルト。
なんだか恋の予感。
マンボウの水族館はデンマークにある『Nordsoen Oceanarium』というところ。
ちょっと行ってみたくなりました。
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ケーセは生物学者を船に乗せることになります。
そこにやってきたのは水族館で出会ったゲルト!
水族館ではいい感じだったふたりですが、ケーセは彼女が生物学者と聞いて、漁師の敵と感じてしまいます。
しかし、ゲルトの調査は漁師にとって大事なことだと言います。
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ケーセはお金に困窮しています。
漁師さんが大変なのはどこの国も同じなよう。。。
日本でも、今期マグロが不漁で青森の漁師は困っていたようなのですが、年始に巨大なマグロが1本釣れて、それを高値で買い取ったのが寿司ざんまいの社長。
確か社長が高値すぎたなぁと苦笑いしてたと思うんですが、とても粋な支援に見えました。
漁師さんがいなくなったら寿司も危うくなる。
お互い持ちつ持たれつつだとは思いますが、利益度外視なことってなかなかできることではありません。
こう思うようになったのは、漫画『八百森のエリー』を読んでからです。
おすすめの漫画です。
話が逸れましたが、
ケーセの状況を劇中で理解しにくい部分があったので、私なりにサックリ解説を。
「ボーナスに3トンのタラをやる」という意味がよくわからなかったのですが、漁業権の割り当て(漁獲量の上限が決められること)です。
ケーセは引き網漁をしています。
その名の通り、網を投げて魚を引っかけるのですが、この方法で採れるのは海底魚類。
映画の冒頭で、カレイだかヒラメが網に引っかかっている様子を見せています。
タイのプーケットに休暇に行った元漁師の親友。
お土産は招き猫。
タイに招き猫ってあるのかな?
ゴールドの招き猫はタイっぽいです。
親友はいつもケーセに親身にアドバイスして優しい。
こんな親友がひとりでもいるって貴重だと思えます。
実はこの親友、漁師の危機に瀕してとうとう漁師を辞めたのでした。
本編ではわかりにくいですが、世界的な金融不況の影響を受けたのです。
厳しい現実が描かれているのも、この映画が単純な田舎の恋愛映画に終わらない素晴らしいところ。
ケーセの希望を失わない姿が胸を打ちます。
でも手放したほうが、むしろ親友のように幸せな生活を送れることもあるとも教えてくれます。
考え方ひとつだな、と感じさせられます。
この映画を見て、悲しいとか、一時的にそんな感情はもつかもしれませんが、前向きな気分に導いてくれる映画だと思います。
ゲルトに冷たく当たっていたケーセですが、何度も船に乗るうちに打ち解けて、街を案内することに。
ほとんど何も無いような所なのですが、小学生がお気に入りの場所を見せに連れていってくれるようなケーセの観光案内がちょっと楽しい。
ケーセはときどき小学生みたいなところがあって、気になる女性に意地悪っぽいことをするタイプ。
友達がゲルトへのメールのアドバイスをすると、「そんな挨拶は送れない」と恥ずかしがってしまり。
シャイな男なんです。
出会った頃から雰囲気のよいふたりですが、徐々に距離を縮めていくサマは、学生時代のもどかしい感じもありつつ、大人な素朴な恋愛にほっこりまします。