私がはじめてバイトをしたとき、最終日にオーナーから「また来年もおいで」と言われました。
きっと真面目にバイトしてたからだと思うんですけど、本当にそれだけ。
若いときはなんでも一所懸命にしていれば評価は高いものだと思います。
そして経験を積んで、ある程度の年齢になってくると真面目に働くだけでは評価は平行線をたどります。
そこで、「また、あなたと仕事したい!」と言われる人の習慣 を読んでみました。
「また、あなたと仕事したい!」と言われる人の習慣 (青春新書INTELLIGENCE)
気づかい、心くばり、言葉がけ…一流と呼ばれる人たちは、どう実践しているのか? リッツ・カールトン元日本支社長でホスピタリティの伝道師・高野登氏と、人気経営コンサルタント&コラムニストの志賀内泰弘氏の2人が、実際に見聞きした“感動"と“気づき"に満ちた77のエピソードをまとめた一冊。対人仕事に就くすべての人に役立つ、心の距離をスーッと縮めるヒントが満載!
著者はリッツ・カールトン元日本支社長ということで、ビジネス上でどういう心配りをしたらよいのか、エピソードを交えてわかりやすく教えてくれます。
わたしが大きくうなずいたのは「時として何もしないのがサービスである」という話。
この話を読んで石田三成の逸話「三杯の茶」を思い出しました。
この逸話は有名なので、ご存知の方も多いと思いますが、鷹狩りの帰りにのどの渇きを覚えた秀吉が寺に立ち寄り茶を所望します。
寺小姓は最初に大きめの茶碗にぬるめの茶を、次に一杯目よりやや小さい茶碗にやや熱めの茶を、最後に小振りの茶碗に熱い茶を出しました。
まずぬるめの茶で喉の渇きを鎮めさせ、後の熱い茶を充分味わわせようとする寺小姓の細やかな知恵配り・心遣いに感じ入った秀吉は彼を家来として採用した、という話です。
本書「また、あなたと仕事したい!」と言われる人の習慣は、読んでおけばイザというときにどう対うするべきかの参考になるだけでなく、純粋に読んで楽しいエピソードがたくさんあります。
エピソードのひとつを朝礼のネタにしても良いと思いますし、会話のきっかけにも使えそうです。
読んでおいて損は無い一冊だと思います。
スターバックスのライバルは、リッツ・カールトンである。 本当のホスピタリティの話をしよう (ノンフィクション単行本)
コーヒーショップとホテル。一見まったく異業種のこの2つの企業には意外な共通点があった。成熟社会に突入した日本がめざすべき「ホスピタリティ」ビジネスの真髄を両社の元トップが語り尽くす
関連リンク
・60代からスターバックスで働く。不可能ではないが、結構キツいらしい。ラテに感謝! How Starbucks Saved My Life―転落エリートの私を救った世界最高の仕事」Comments
・「40代を後悔しない50のリスト」
・もう、言いたいことを我慢しなくてもいいんだ!カドを立てずに言いたいことを言う方法・平原由美
・売らないセールスで誰もが成功する!「人を動かす新たな3原則」ダニエルピンク・神田昌典
・話す技術・聞く技術―交渉で最高の成果を引き出す「3つの会話」
・怒らないで生きるには。しりあがり寿
・○に近い△を生きる 「正論」や「正解」にだまされるな