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イラク戦争とはどんな戦いだったのか?160人を狙撃した伝説のアメリカンスナイパー


映画アメリカンスナイパーに興味が出てきて、調べてみると実在した狙撃手クリス・カイルさんの自伝がもとであることがわかりました。

クリス・カイルさんは1974年生まれで、1999年(25歳)で海軍に入隊します。

厳しい選抜試験を突破してネイビー・シールズのチーム3に配属され狙撃手として認められて伝説の狙撃手となります。

2009年除隊後、アメリカンスナイパーを執筆し大ベストセラーになり、それで得た資金の一部で心的外傷後ストレス障害(PTSD)に悩む帰還兵らを支援する非営利組織(NPO)を設立しました。

そして2013年、PTSDを患う元海兵隊員の母親からの依頼で、彼に射撃訓練を行わせていたところ、突然カイルに銃を向け射殺してしまったのです。。。

クリス・カイルさんは38歳でした。

過酷な戦地で生き抜いてきたのに、なんという運命!

私はPTSDに苦しむ帰還兵の為にNPO法人を設立したクリスカイルさんとはどんな人物なのか興味を持ちました。

そこで原作アメリカンスナイパーを読んでみることにしました。


アメリカン・スナイパー (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
アメリカン・スナイパー』原作

アメリカ海軍特殊部隊SEAL所属の狙撃手クリス・カイル。彼はイラク戦争に四度にわたり従軍して、160人の敵を射殺した。これは米軍史上、狙撃成功の最高記録である。守った味方からは「伝説(レジェント)」と讃えられ、敵軍からは「悪魔」と恐れられたカイルは、はたして英雄なのか? 殺人者なのか? 本書は、そのカイルが、みずからの生い立ち、SEALの厳しい選抜訓練、イラクでの作戦活動、家族への想い、戦争の悲劇に蝕まれていく心の内を率直につづる真実の記録である。

リスカイルさんは、技術が優れている奴は他にもたくさんいた、としたうえで、どうして自分が多く射殺を成功させてきたかを語っています。

つまり狙撃は、場所選びや、人物を見抜く力、敵からバレないようにするカモフラージュなど、様々な要素が重なり合ったうえで成功するのだということがわかりました。

また、戦争を知らない身としては、戦争を知るいい機会だと思いました。

しかも、ものすごく最近の戦争を学ぶことができるのです。

一度読んだだけでは、私には情報が多すぎて後でもう一度読み返したいと思いました。

そして平和の素晴らしさを改めて感じました。


それから本書では、妻から見たカイルさんのエピソードが読めるのも興味深かったです。

カイルが自宅に帰ってきて一緒に寝ると、カイルが寝ぼけて妻を羽交い絞めにすることがあり、そんなときは刺激しないように最初は小さな声で「カイル」と名前を呼び、その声を大きくしていく、というものがありました。

軍人の奥さんっていろいろと大変だなぁ、、、という言葉だけでは足りませんが、カイルの妻のエピソードが入ることにより、カイルを違う目線から見ることができるのがよかったです。


ネイビー・シールズ最強の狙撃手
米国海軍のエリートであるシールズのメンバーとして、9.11以後の米軍のイラクでの活動において、
多くの反乱兵を射殺し、数度の勲章に輝いた著者によるイラク戦争最前線の回顧録。
イラク戦争での作戦の実情と、米国内での訓練の内容などを詳述。 極限を生きた一人の兵士の迫真のドキュメント!


アフガン、たった一人の生還 (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
米海軍特殊部隊の唯一の生き残りが記す戦場の真実