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オカマだけどOLやってます。完全版。能町みね子

オカマだけどOLやってます。」という題名を見て、「えっ!どうやって?」と思ったのがきっかけで読んでみました。

どうやって男性ってバレずに働けたのか、、、気になる〜。


オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫)
能町みね子、2×歳。都内の某会社でOLとして働き始めて3年、実はまだ「チン子」がついています。
会社の人は誰もそのことを知りません…。

オトコ時代について、恋愛のお話、ドキドキOL生活など、大人気脱力系イラストエッセイ本『オカマだけどOLやってます。』シリーズを再構成し、一冊にまとめた完全版。

読んでいくと、就職活動あたりのページが短い!

あ、こんな感じで意外にもサクッと女性として採用されたんだな、といささか拍子抜けしましたが、もちろんそれまでの努力や入念な準備があったからであって、苦労はしてらっしゃいます。

私はもっと「女性になる」ってハードルが高いんじゃないかな、と思っていたんですが、そうか、と納得した一文があります。

「元オトコだと知ってるから、キレイだね☆とかうらやましい☆とか、ちょっと言われすぎなくらい言われてたけど、ふつうのオンナとして見たら、別にキレイでもない」



そして能町みね子さんは無事にOLになって、3年働いている最中にこの本を執筆されたのでした。

すごく細かいけどあえて聞くまでもないようなエピソードも満載なので、素直に「へー、そうだったんだ」と思います。

ネクタイをしたくないエピソードは解らなくもない。

女性はセーリの話をするもんだと思って、試しに勉強の為にセーリ用品を購入してみたり、根が真面目っていう言葉で表現していいのかわからないんですけど、そういうことをする人なんだ能町みね子さんって。

そういう行動や考え方を知って、いろいろ考えて生きてこなければならなかったんだなぁ、と感じました。

でも軽快な文章で書いているので、内容が重すぎず軽すぎずサクサク読めたのがよかったです。

単純に興味を持って読んだのですが、性同一性障害になるって、こういうことなんだな、と理解が深まったように思います。