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「ジェイン・オースティンの読書会」

夏休みの宿題に「読書感想文」というのがありました。

先生の花丸さえついていれば自分の感想は正しいんだと思っていました。

感想に正しいなんてことは存在しないのですが、そのときは○×の世界しか知らなかったので、そう思っていたのです。

でも、国語の授業で意見を交わすようになり、同級生の意見にしばしば驚きました。

自分の考えと違ったり、思いつきもしないことを言ったからです。

例えばごんぎつねは当然の報いを受けただけだ、とか、手袋を買いにではきつねに手袋を売るのはおかしい、とか、最後の一葉では壁に勝手に絵を描いてはいけないと思います、とかね。

他人と意見を交換し合うことは新たな発見があるときもあります。

映画ジェイン・オースティンの読書会では、ジェインオースティンの作品について人々が感想を語り合います。

私はジェインオースティンを読んだことはありませんが、いかにも女性が好きな恋愛話の巨匠、というイメージはあります。

彼女たちの意見は興味深く、本を読んでみようかしら、と思うような気持ちになります。


ジェイン・オースティンの読書会 コレクターズ・エディション [DVD]
読書会ブームから生まれた、全米ベストセラーの映画化
恋愛、結婚、友情----悩める女性に捧げるビター・スウィートな恋と人生の物語
6冊の小説と6人のメンバー。
語り合うたびに“幸せのカタチ”がみえてくる。

それぞれが読書会を通して変わっていく姿も興味深かったです。

確かに影響を受けて変わることってありますよね。

日本でも「読書会」のイベントは行われていますが、自分が読んだ本を紹介するというものが多く、1冊の本について意見を交換し合うというのはあまり行われていないようです。

自分と意見が違うから面白いのに、意見が異なると仲間はずれのような雰囲気が出るからでしょうか。

日本人の性格からすると向いていないかもしれませんね。

源氏物語では、どちらが物語として勝っているかということを意見交換する遊びが登場します。

このスタイルならいいかもしれません。

人と交流し合うことの意味を教えてくれる映画です。