「ベストキッド」(ラルフ・マッチオ)と「The Karate Kid」(ジャッキー・チェン)ふたつの世界観が融合された
映画『ベスト・キッド:レジェンズ』(2025年)を見ました。
どう融合するのかと思っていたら、
ミヤギ家は代々漁師を生業としていたが、ある日、ミヤギシンポウ先生の船が中国に流されてハン一家に助けられ、カンフーを習い、沖縄へ帰国後、空手とカンフーを融合させたミヤギ道空手が生まれた、、、という設定になっていました。
なんと!はじめにダニエルとミヤギの「ベストキッド」コンビが登場します。
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北京でカンフー道場を経営しているおじさん(ジャッキー・チェン、吹き替え・石丸博也)のところに通っている高校生・リー(ベン・ウォン、千葉翔也)。
医者の母親(ミンナ・ウェン、長尾歩)は長男をカンフーで失った経験から、次男・リーをカンフーから遠ざけようと考え、ニューヨークで親子ふたり、新たな暮らしをはじめます。
映画で説明はないけれど、ニューヨークのチャイナタウンとイタリア人街が舞台のようです。
チャイナタウンとイタリア人街は隣り合わせになっていて、リーはピザ屋で持ち帰りのピザを買いに行きます。
そこで出会ったのがヒロイン・ミア(セイディ・スタンリー、島田愛野)と父親(ジョシュア・ジャクソン、小野寺悠貴)
父親の顔、どこかで見たことあると思ったら、海外ドラマ「フリンジ」のピータージャクソン役でした。おじさんになった!
ミアと親しくなるリーですが、ミアの元カレ・コーナー(アラミス・ナイト、水野駿太郎)がミアに未練があるためリーにパンチ!
目に青あざを作ってきた息子を見て、母親は街をぶらぶらしているからいけないんだわ、と思ったのか家庭教師・アラン(ワイアット・オレフ、野津山幸宏)をつけまます。
この家庭教師がいい奴なんです!
母親との約束でカンフーを避けていたリーですが、学校でコーナーにケンカを売られます。
そうなのよ!避けようがないときどうしたらいいの?
もちろんケンカを買うリーですが、劣勢になったところで教師ストップ。
「悔しかったら5ボローズに出場しな!」
コーナーはニューヨークのストリート空手大会“5ボローズ”の王者なのです。
ストリート空手大会ってなに?
コーナーは昭和の悪役ほど酷くなく「試合に出ろ」っていうなんて健全だわ。
あれこれあって、、、
北京からおじさんがかけつけ、ミヤギ道空手のダニエルさんも加わり、
リーはカンフーの腕を10日間で磨き上げます。
ジャッキーが修行っぽい器具を使うのがうれしい。
試合はビルの60階(屋上)
舞台はまるでゲーム「ストリートファイター」のようで、演出もそれっぽく画面に文字が出たりします。
試合に現れたコーナーは、あれ!?胴着が赤じゃない!
練習の胴着は赤だったじゃん。
黒に赤ラインが入った胴着になっていました。
真っ赤な胴着がチャンピオンらしくてよかったのに。
リーも緑の胴着って、なんなのそれは。
夕日に沈む高層ビルの背景は、流行りの円形スクリーンでLEDで夕陽を再現。
カメラを動かすと背景も動く仕組み。
舞台はよかったけれど、、、60階って風が強く吹いたりいろいろハプニングがあると思うけど、そういうのが試合に活きる演出は無しで、ひねりがないのが物足りなさを感じました。
「ベストキッド」は、ありえないでしょ!?とツッコミどころが満載な演出がありながらも、精神と肉体の強さについてうまく表現できている作品だと思います。
みんなが空手をやりたくなったり、真似したくなる何かがありました。
映画『ベスト・キッド:レジェンズ』を見て空手をやりたくなるか?と言えば、何かが足りないと思いますし、兄の死についてテーマがボヤけているので盛り上がりに欠けたと思います。
主人公の成長にもっと熱くなって泣ける演出にできたはず。
ぽやん、と平和に終わった感じ。
最近は炎上しないように無難になってしまう傾向があるからでしょうか。
とはいえ、ジャッキーチェン&石丸博也を楽しめる新作がうれしい。
ラルフ・マッチオも登場するし。
家族で気軽に楽しめる内容で、見て損はないと思います。

