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ドラマ化漫画「三ツ矢先生の計画的な餌付け。」松本あやか原作(感想レビュー)

 

7月から放映している山崎まさよし×酒井大成W主演のドラマ「三ツ矢先生の計画的な餌付け。」の原作漫画を読んでみました。

 

主婦向け雑誌「ソフィア」編集者・石田友也(29歳)が料理研究家・三ツ矢先生(54歳)の連載コラムの原稿を受け取りにいくところから始まります。

ちょうどお昼どき、先生が「夏野菜の揚げびたしぶっかけそうめん」を作ってくれて、これがうまいったらなんの!

石田は次回の原稿を取りに行くのが楽しみになったのでした。

 

はじめての食事でまんまと胃袋を掴まれてしまった石田。

三ツ矢先生の影響を受けて、さっそくお弁当を作ってみたり、食生活を改善する石田が可愛い。

石田が三ツ矢先生に惹かれるのも自然。

物語のテンポも良く面白いです。

 

石田が元高校野球児の清々しさが残っていて好きです。

ところどころに体育会系で身につけたらしき礼儀も感じ、漫画にありがちな常識はずれなキャラでは無いところも好感が持てます。

 

 

「三ツ矢先生の計画的な餌付け。」2巻

雑誌「ソフィア」で三ツ矢先生のインタビュー対話形式でシリーズ化の話が持ち上がります。

第一回目に大物アーティストのブッキングが決まり、石田は不安に。

 

味噌煮込みうどん、ラタトゥイユ、カツ丼、にぎり寿司、キャラメルポックコーンなどが登場。

寿司屋で「回らない寿司なんてほとんど食べたことない」という石田に対して、

「席に着く前にな名前と年齢をでかい声でゆうてから座んねん」

と三ツ矢先生がおちゃめな面も見せるなど、親密度が上がっていることが感じられます。

食事を通して、石田が三ツ矢先生への想いを自覚していきます。

 

ドラマは料理の工程が丁寧に映像化され、美味しそうな料理が登場します。

しかし不自然な演出が目立つので、原作漫画のままの流れにしたらよかったのに、と思いました。

特に熱中症で石田が倒れた演出が意味がわからなかった。

元野球児(プロスカウトされそうなレベル)なので、暑さにも強いし、体力もまだ20代ならあるはず。

倒れちゃったらキャラがブレるじゃない?

100歩譲って気絶している間に先生が料理してて美味しそうなニオイで目が覚めるなど変更した演出に意味があるならわかりますが、それもない。

あの倒れる演出はなんのためにいれてあったのだろう。

この演出を加えるくらいなら、(タワマンじゃなくて一軒家に住んでいるんだ)と石田が感じるところなどアレやコレを抜いて欲しくなかったという表現があります。

原作漫画がよく考えられていて無駄がないと思います。

漫画は三ツ矢先生の料理描写が少ないので、ドラマで実際に野菜を切るなど料理映像が多いのが良いと思いました。