人気漫画家・ いくえみ綾の連載中の大人の恋愛漫画『ローズ ローズィ ローズフル バッド』をGWに読みました。
いくえみ綾のドラマ化された漫画「あなたのことはそれほど」「G線上のあなたと私」どちらも面白かったんですが、この漫画もドラマ化(恋愛コメディ)しそうな予感。
『ローズ ローズィ ローズフル バッド』あらすじ
1巻表紙の女性が主人公、40歳・漫画家・神原正子(かんばらしょうこ)
漫画「ファブ郎」を連載しています。
おすもうさんに憧れるケーキ職人見習いファブ郎。。。
22年前、王道少女漫画誌でデビューを果たすもヒットできず、苦し紛れに描いたファブ郎で漫画家としてそこそこ成功したのです。
が、本当の夢はキラキラの少女漫画を描くこと。
少女漫画連載の夢を諦めきれず、目指していきます。
漫画家になれたんだからいーじゃん、ということではないんですね。
神原正子が1983年生まれとして、彼女が漫画家デビューしたとする2001年。
当時人気の少女漫画には『NANA(ナナ) ・矢沢あい』などがあり映画化もされすごかった。
確かに少女漫画でヒット作って大きな夢ですね。
そして、神原正子の人生の岐路にはいつも「猫」がいて、招き猫のように描かれます。
猫の描写が素晴らしくって、猫が可愛い。
いくえみ綾は猫好きでも知られる漫画家。
一緒に暮らす5匹の猫を描いた『そろえてちょうだい?』も連載されています。
『ローズ ローズィ ローズフル バッド』では、猫が神原正子の股の間で落ち着いてたり、一緒に暮らす様子がサラッとですが、リアルに描かれています。
2巻で猫を吸う空気感の表現は映画のワンシーンのよう。。。
3巻のP8、猫とのツーショットにありがちな表現が笑えます。
あと、いくえみ綾と言えば、やはり「恋愛」
神原正子に良い感じの男性・鷹野(眞島秀和に似てると思いました)が現れます。
しかし、女子力底辺の神原正子。
いろいろ配慮に欠ける部分もあり、なかなか上手くコトは運ばない。
鷹野が好意を寄せているから、なんとかなっているものの、これ片思いだったら成就の見込みは全く無いでしょうね。
恋愛要素はでてくるけど、あくまでも神原正子が少女漫画家の夢を叶えようと行動するのがメインの漫画です。
3巻では神原正子が鷹野と会話中に、脳内で漫画のコマ割りしてる!
・急展開
・大ゴマ用
・見せ場
・わかりやすく
・見開きでみると、、、
職業病みたいなものでしょうか。
すっかり恋愛漫画家脳になってる表現が面白い。
神原正子から漫画を取ったら何も無い人間。
漫画を描かなくなったらダメな人になると思ってガツガツ仕事している姿は、才能があっても、そこで頑張れるかどうか、根性を見せれるかどうかが大きく左右すると感じました。
先日、漫画家・鳥飼茜 が「サターンリターン」について、
自分の恋愛を漫画の中で描いている場面もあると話してました。
また「サターンリターン」の背景は全て実在する場所を参考にしていて、
それは元旦那様の浅野にいおのテクニックからヒントを得たのかなと感じたり。
鳥飼茜の漫画家として貪欲な精神を感じました。
日常の全てが仕事に繋がってるのでしょうね。
『ローズ ローズィ ローズフル バッド』の続きが楽しみです。