シリーズ累計2100万部突破の大人気、後宮謎解きエンタテインメント待望のアニメ化決定。
漫画『薬屋のひとりごと』を読みました。
薬屋のひとりごと あらすじ
花街の薬屋の娘、猫猫(マオマオ)17歳。
誘拐され後宮で下女として働かされる。(誘拐犯に仲介手数料が入る)
無能であれば二年で奉公が終わるため、字を読めることや薬の知識を隠し働いていた。
しかし猫猫はある事件を見過ごせず、それがきっかけで宦官の壬氏(ジンシ)に才能を見出され、寵妃の侍女に出世してしまう。
猫猫に出世欲はなく、仕方なく働いている。
そんな冷めた猫猫が、後宮で起きる事件や問題を、薬の知識で解決していくのが面白い。
猫猫は薬に目がなく、『進撃の巨人』のハンジ・ゾエのような情熱の過剰さが見えるのも面白い。
1巻に登場する「鉛白粉」
時代劇ものならよく登場する毒です。
日本では鉛が問題となって鉛白粉が製造が禁止されたのは1934年(昭和9年)と、まあまあ近代になってからです。
江戸末期の将軍の子どもたちの短命は白粉が理由だったと推測されています。
鉛白粉は、知らない人には「へぇー」と思える内容でしょうし、知ってても落語のような面白さがある題材で好きです。
ネタバレしない程度に各巻を紹介します。
薬屋のひとりごと2巻で、猫猫のちょっとした秘密を知ることになります。
2巻の表紙は園遊会で毒味をする猫猫です。
おめかしさせられて可愛いですね。
冬の園遊会と聞いて「鉄の膀胱がいるな」と考えが至る猫猫とか、
席順から官僚の位を推し量る猫猫とか、
色恋や出世には疎い猫猫とか、
いろいろと巧みに描かれていて、漫画家・ ねこクラゲ氏の表現が素晴らしい。
そして園遊会で事件が起きて、3巻へ続く。
続きが気になるじゃん!
薬屋のひとりごと3巻 猫猫は実家へ一時帰宅。おやじが登場。
薬屋のひとりごと4巻 いろいろ秘密がわかる怒涛の展開
薬屋のひとりごと5巻 勤務場所が変わり、側仕えの下女になる。
ある軍師が猫猫の噂を聞き、謎解きを依頼する。
薬屋のひとりごと6巻 いくつかの事件が繋がっているかもしれない可能性を考える猫猫、そこへ大事件が起きる。
薬屋のひとりごと7巻 シリアスな話が続いたので、ちょっとお笑いのある回。
猫猫は花街の人気妓女の身請け相談をされる。
壬氏に園遊会に青い薔薇を用意して欲しいと言われ、猫猫は用意できるのか!?
薬屋のひとりごと8巻 再びいろいろ秘密がわかる怒涛の展開
薬屋のひとりごと9巻 妊娠中の妃を狙う怪しげな動きが活発に
文字を読み書きできない下女のための学校について壬氏にアドバイスを求められた猫猫は(育ちが良く詰めが甘い)と感じ、的確なアドバイスを返す。
薬屋のひとりごと10巻 異国の特使の希望を叶えるため猫猫は知恵を捻る
『薬屋のひとりごと』は現在、11巻まで発売されています。
謎めいた壬氏について深掘りされています。
どの巻も面白くておすすめの漫画です。