パリ暮らしも19年『パリパリ伝説11巻』を読みました。
3/8発売
『パリパリ伝説11巻』はコロナ禍のフランス暮らしが中心です。
文化の違いをいつもと違うレベルで感じました。
ビズの習慣についてフランス人でも嫌いだから今のコロナ禍の挨拶のままで良い、と言っていることに驚いたかわかみさんですが、私もフランス人はビズが好きと聞いていたので(4巻)苦手な人もいるのだと知りました。
愛犬アナンケさんとのお別れは号泣。
アナンケさんは保護された犬(8巻)で、かわかみ家で余生を豊かに暮らすことができました。
直前まで元気で7年も温かい家族と一緒に暮らせて幸せな人生だったと思います。
フィリップさんのお父さん(義父)とのお別れもあり寂しい。
以前に犬好きの義父さんにアナンケさんを預けたときの、
「超最高なんだが」(普段はそんな俗語を使用しない)(9巻)
というエピソードが印象的でした。
今頃、アナンケさんと合流して楽しんでるといいな。
アナンケさんがいなくなってから、家の庭に野良猫が来るようになったとあります。
まだ動物を飼う気になれないというかわかみさんですが、癒されている様子にほっこり。
すると今度は、向かいの家の猫・ブンチさんが堂々と家に入ってくるように。
そして(妹猫)イジアも家に入ってくるように。
すごい。
通い猫がうらやましい。
折しも、かわかみさんの父・春雄さんの
「犬より猫のほうが好きなんだ」
カミングアウトをきっかけに、実家で猫を飼うエピソードもあります。
春雄さんは10年以上前に犬を飼っていて、亡くなってしばらくして川上犬が欲しいと呟いている(3巻)んですが、お母さんは「飼わないわよ〜」と言っていて。
猫好きカミングアウトはお母さんに配慮しての発言だったのでは?と思ったのですが、10年以上経って、春雄さんが再びペットと暮らせてよかったです。
かわかみさんは顔面の左側の痙攣に長年悩まされていたのですが(6巻からだから、10年くらい?)とうとう手術を受けます。
っていうか、それって手術で治すようなレベルなんだ!と驚きました。
フランスの子供に、どうして片方の目が小さいの?と聞かれてたことから、顔の造形に影響があるほどだったのだなぁ。
特に病名には触れられておらず、神経が傷んでますねと診断されたとあります。
かわかみさんは症状が酷い口唇ヘルペス(5巻)を患ったことがあります。
顔の麻痺はその影響だったのかもしれません。
「ベル麻痺」は、単純ヘルペスウイルスが関与し、「ハント症候群」は、水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化により発症することがわかっています。疲れやストレスで免疫が落ちると、おとなしくしていたウイルスが暴れだし神経を障害します。顔面神経麻痺はウイルスが顔の神経を襲ってくる病気と言えます。 いずれも、適切な初期治療を早期に行うことにより、8割の方がほぼ元の状態に戻る病気です。
薬を飲んでも治らなかったのは辛かったでしょうね。
まさか手術するほどとは思ってなくて驚いてしまいました。
免疫力は大事ですね。
近年、ジャスティン・ビーバーがハント症候群による顔面麻痺を発症しています。
こちらは水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化により発症しました。
日本では顔面麻痺の早期治療は耳鼻咽喉科・頭頸部外科で行っています。
多く人が麻痺に悩まれていることから「顔面神経麻痺リハビリテーション指導士 」が顔面のリハビリを行ってくれる制度もはじまっているとのこと。
初めて知りました。
かわかみさんは術後、なんだか漫画も元気になった気がしました。
お化粧も楽しんでいるようでよかったです。
年齢的にもいろいろな節目がやってきた感じでした。
11巻は興味深い内容です。
愛犬アナンケさんとのお別れに号泣して、ページをすすめていくと
「アナンケがいなくなってもう2年」とあり、1冊のなかで時間の経過も感じます。