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USJのライドアトラクションの元ネタ映画『JAWS/ジョーズ』は一度は見て欲しい(感想レビュー)

 

映画『JAWS/ジョーズ』はUSJにライドアトラクションや、ジョーズ・フォトがあるけれど、映画を見たことない人も多いのでは?

1975年の映画ですからね。

見直してみたら、ヒューマンドラマもあって改めていい映画だと思いました。

ぜひ見てほしい。

 

 ドキュメンタリー映画すばらしき映画音楽たち』で(記事→)、

監督・スティーヴン・スピルバーグと作曲家・ジョン・ウィリアムズが、

映画『JAWS/ジョーズ』の打ち合わせしている場面を見たら見たくなって見直しました。

遥か昔に映画を見たけど、あの音楽が流れると怖すぎてまともに見れてなかった気がします。

 

 

映画『JAWS/ジョーズ』感想レビュー

 

 警察署長のマーティン・ブロディは、女性がサメに殺された可能性が高いと聞き、すぐにビーチを閉鎖しようとします。

しかし、ボーン市長ら町の有力者たちは、

「夏の観光収入に打撃を与える!」

とビーチ閉鎖に猛反対し、結果、ビーチは閉鎖されません。

人の命より、利益を優先したのです。

 

結果論ですが、ボーン市長ら町の有力者たちは、サメの脅威について、前例が無かったため軽視したのだと思います。

危機感が無い、危険を想像できない、と言ったほうがいいでしょうか。

実際にサメを確認できてなかった影響も大きいです。

今ならドローンを飛ばしたりしてサメを発見することでしょう。

 

JAWS/ジョーズ』は1975年の映画ですが、現代社会にも通じる部分があるように思います。

コロナの影響で大きく価値観が変わりましたし、個人が何を優先して行動するか大きく分かれました。

そして明るみになったのが、保健所の数が削減されていた事実。

結果、コロナ患者に対応しきれていません。

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参照リンク 全国保健所長会|保健所|

保健所の削減については下記リンクがわかりやすくまとめてありますが、つまりは「世界規模で流行するような感染症を想定していなかった」

 

参照リンク 感染症対策はなぜ見落とされてきたのか-保健所を中心とした歴史を振り返る 基礎研REPORT(冊子版)11月号[vol.284]|ニッセイ基礎研究所

 

 

ビーチで多くの人で溢れるなか、少年アレックスがサメの犠牲になります。

真っ赤な水しぶきのあがる衝撃的な場面!

CGがまだ無い時代に演出がすごい。

本作はPG12(12歳未満の方は、保護者の助言・指導が必要)ですが、昔に見たときはもっと残酷だった気がするので調べたら、子供が食べられている場面がカットされてるそうです。

後日、母親が警察署長のマーティンの頬をビンタする場面が切ないです。

そしてハッとするマーティンの表情に、真摯に事を受け止めたことが伺えて良いです。

 

少年が亡くなっても、ビーチ閉鎖に反発する島民達がいました。

ボーン市長は慌てて「ビーチ閉鎖は24時間とします」と言います。

嘘だろ!?

でもすごく現実っぽい展開。

ボーン市長の絶妙にイラッとさせる態度!

マーレイ・ハミルトンの素晴らしい演技です。

 

マーティン警察署長はニューヨークから島に引っ越してきたばかりの設定です。

引っ越してきた理由に、ニューヨークは殺人、事件が頻繁にあり子育てに向いてない、と話します。

しかし、ふたりの息子のうち次男がダウン症の障害があるようです。

映画では直接的に触れていませんが、真意は彼のためではないでしょうか。

夕食の席で、マーティンが次男に接する姿に、奥さんが涙ぐむような場面があります。

 

そこへワイン2本も持ってやってくる、海洋学者マット・フーパー(リチャード・ドレイファス

彼の演技がコミカルでどこか面白い。

リチャード・ドレイファスは「スタンド・バイ・ミー」の大人になったゴーディ・ラチャンスも演じています。

 

警察署長のマーティンは、

地元のプロのサメハンター・クイント、

海洋学者マット・フーパ

の3人で鮫の討伐に船で出かけます。

夕食後、クイントとフーパーは互いの体の傷を、まるで小学生のようにはしゃいで自慢し、見せ合いっこします。

話が盛り上がったところで、腕の消した入れ墨について聞かれて、急に口が重くなるクイント。

 

(腕の消した入れ墨は)インディアナポリス号。

日本の魚雷攻撃をくらった。

広島用の原爆を基地へひとそかに届けた帰りだ。

1100名が海に投げ出された。

すぐイタチザメが来た。

 

衝撃の告白。

クイントはインディアナポリス号に乗っていた。(インディアナポリス (重巡洋艦) - Wikipedia

 2017年、マイクロソフトの共同創業者ポール・アレンが率いる民間のチームが太平洋の水面下で発見した船でもあります。

数分のシーンなのですが、戦争について考えさせられます。

 

救助を待つ間が最も怖かった。

もう救命胴衣は着ないぞ。

 

なんとクイントはトラウマから「救命胴衣は着ない」

こうしたことを語る人って、先がどうなるかフラグが立ってますよね。

ドキドキしちゃう。

 

ちなみに日本では平成30年から国土交通省はすべての小型船舶の乗船者にライフジャケットの着用を義務化しています。

現代版日本のクイントなら、違反者は最大6か月の免許停止です。

 

JAWS/ジョーズ』は実際にサメの姿を見せない、存在をほのめかすシーンを多用しているため、サメの怖さを未だに楽しめました。

USJのライドアトラクション・ジョーズをより楽しむためにも、ぜひ映画を見て欲しいです。

USJ限定のジョーズ関連商品など販売していて欲しくなります。