AmazonPrimeで映画『ドント・ブリーズ2』を見ました。
2016年の映画『ドント・ブリーズ』の続編ですが、ドントブリーズ2だけでも物語としては全然見れる内容です。
映画『ドントブリーズ2』あらすじ
盲目の退役軍人、ノーマン・ノードストロームは11歳の娘・フェニックスと飼い犬のシャドーと一緒にデトロイト近郊の治安の悪い街はずれで暮らしている。
ある日、ノーマンがシャドーを呼んでも来ないため、近所へ探しに出かけるが、その間に輩が家に侵入し、フェニックスはピンチに陥る。
『ドントブリーズ2』(感想レビュー)
盲目というハンデキャップを背負いながらも超人的な強さを誇るノーマン。
ノーマンは元ネイビー・シールズ(アメリカ海軍の特殊部隊)で軍人のエリートです。
1作目でノーマンの強さを知っているので、安心して見られるものの、
盲目でどうやって敵を倒すのか、娘を守るのか、というハラハラ感があります。
殺り方が残忍で、ぎょえー!となる場面も多々ありますが、手加減していたら殺られてしまいます。
少々、ネタバレになりますが、
輩が「元軍人」ということが判明します。
1作目は素人泥棒が相手でしたが、2作目は元軍人が相手なのか!
ノーマンが強いからって、元軍人相手はどうだろう?
しかも複数の元軍人。
映画の中で説明はありませんが、元軍人の輩は、多分、アフガンの任務を終えて退役した軍人なのだと思います。
しかし、社会に馴染めず、組んでいたメンバーで悪いお仕事をして金儲けしている。
これは映画『キャッシュトラック』(主演はジェイソン・ステイサム、監督はガイ・リッチー)に登場してきた悪役の話なんですが、アメリカでは退役軍人問題があるんだと思います。
そして『ドントブリーズ2』では、女性の元軍人、ヘルナンデスも登場します。
ヘルナンデスは、真っ当に働く気の良い元軍人です。
登場人物の対比が上手いし、ノーマンとヘルナンデスの関係も想像がつくし、最小限の尺で物語を語っていてとても巧みです。
1作目は、ノーマンの異常性が強調されているサスペンス映画でした。
今作は、フェニックスを思いやり、犬を愛す、人間性が協調されているように思いました。
よくよく考えれば、ノーマンは自分を攻撃してきた相手に対してとことん懲らしめているだけなんですよね。
正義とはなんぞや、正義なんてこの世界には無いのでは、殺るか殺られるかという世界ではないか。
ノーマンの暮らす世界は、アメリカで実際にある闇の一部を描いているのではないでしょうか。