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弟「女の子のふと見せる素の部分がかわいい」→ 姉「女に無意識などない!」姉が弟に教える”女のテクニック” ドラマ「僕の姉ちゃん」・益田ミリ原作(感想レビュー)

 

AmazonPrimeで先行独占配信と聞いて24日のUPを楽しみにしていた

ドラマ「僕の姉ちゃん」を見ました。

(2022年にテレビ東京で放送される予定です)

原作は益田ミリ「僕の姉ちゃん」、「an・an」の人気連載漫画 です。

 

「僕の姉ちゃん」あらすじ

新米サラリーマンの弟・白井順平(杉野遥亮)24歳が、

「女の子のふと見せる素の部分がかわいい」と言えば、

姉・白井ちはる(黒木華)30歳は

「女に無意識などない!」と言い、女子の言葉に隠された”匂わせ”を弟に伝える。

彼女のいない順平は、姉にアドバイスを求めたり、

仕事で弟が落ち込んでいると思いがけず姉が励ましたり。

姉弟ふたり暮らしの日常を描く。

 

 

「僕の姉ちゃん」感想レビュー

 

相手の言わんとしている事が、言葉に隠れていることは多々あります。

それを読み取れるかどうか。

まどろっこしいけれど、これって平安時代の貴族の文化から継承されているんじゃないでしょうか。

気持ちを「句で詠み文を届ける」という行為。

 

 あしびきの 山鳥(やまどり)の尾の しだり尾の

長々し夜を ひとりかも寝む

柿本人麿 

 

現代語訳は”山鳥の尾の、長く長く垂れ下がった尾っぽのように長い夜を独りさびしく寝ることだろうか”なんですが、

 

秋の夜は長い。長くて長くて時間を持て余す。

考えるのは、あの日出会った美しいあなたのこと。

いったいあなたは今ごろ何を考えているのだろう。

他の誰かと閨をともにしているんじゃないだろうか。

夜は長く、いつまでも明けない。

長~い長~い、山鳥の雄のように長い夜。今夜もひとり寂しく眠るのだろうか。 

参照リンク 

あしひきの山どりの尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかもねむ | 小倉山荘(ブランドサイト) | 京都せんべい おかき専門店 長岡京 小倉山荘

 

句からここまで深読みしろと!?

難しすぎる!!( ゚Д゚)

 

姉・ちはるは(そんなこと知りたくなかった・・・)と男が思いそうな”女が使っている言葉のテクニック”を弟に教えます。

弟にはそういうことをする女に引っかかって欲しくないという姉心なのでしょう。

もしも、結婚相手を探しているならドラマ「僕の姉ちゃん」は参考になるところがあるかもしれません。

 

姉・白井ちはるを黒木華さんが演じています。

黒木華さんの衣装が興味深く、アバンギャルドなファッションを見事に着こなしています。

スタイリストは誰だろう?と調べたらLim Lean Leeさん。

Tsumori Chisato、ISSEY MIYAKEのデザイナーを経てフリーのファッションスタイリストとして活躍されてる方でした!

 

漫画では飄々としつつ、辛口ユーモアを持ち合わせた姉キャラは、黒木華さんは演技が上手いと思うけれど、コミカルさは物足りない気がします(演出家がコミカルを求めてないからなのでしょうけれど)

同じことを言っても、面白い人が言うと、なぜか面白い、あの感じって難しいものですね。

中村珠緒さん、樹木希林さん、市川実日子さんなど例に挙げたらわかりやすいでしょうか。

時代が違っていたら、小林聡美さんがハマる気がします。

 

順平の上司役に、平岩紙さん。

ファブリーズのCMのイメージが強く、お母さんキャラだったんですが、サバサバした上司を好演してらっしゃいます。

こちらのファッションも、やや癖のある上下柄スーツ。

営業の女性のスーツに柄スーツを着せてるのが斬新。

 

順平役の杉野遥亮さんは、素朴な男性を自然に演じてるのがいいです。

無言でも心情が伝わってくる演技の上手さ。

順平も笑わせようと思ったら、演技次第でどうにかなるキャラクターなので、クスッと笑える場面があると姉弟の日常がもっと光って見えそうな気がします。

順平は、普通のスーツっぽいけど体にフィットしてて、どこかスタイリッシュ。

ファッションにも注目のドラマです。