はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」
先日、Youtubeで、
「お弁当の基本、卵1個で厚焼き卵焼きの作り方」
というタイトルが飛び込んできた。
私は厚焼き卵焼きを作るのに卵を6個を使う。
それが6分の1で済むのである。
そんなことがあるのか。
私の母もまた厚焼き卵焼きを作るのに卵を6個を使っていた。
「卵焼き専用フライパンがあればそんなに卵を使わなくていいのに」
ちょっと意地悪な口調で母に言ったことがあった。
その頃、中学生だった私は同級生のお弁当箱に入っている、小さくてキレイに巻かれた卵焼きに憧れていたのだ。
「卵焼きだけのためにフライパンを持つなんて嫌よ」
母の答えに(それもそうだな)と妙に納得した私は、その美学を受け継いだ。
その結果が卵6個なのである。
年月を経て、新たに家族となった人の食卓に卵焼きを出すと、
「卵が多い」と言われた。
通常のフライパンで卵焼きを作ると、どうしても6個必要なのだ、、、
そう言ってきたが、こういうことが「お里が知れる」と言うのだろう。
動画を見たら卵の端を畳んで卵1個で卵焼きを作っていた。
そうやって作るのか!
えー!
本当に卵1個で作れた。
何十年も知らなかった!
ひとり驚いて、何食わぬ顔で卵1個の卵焼きを家族の食卓に出した。
家族は何も言わずにペロリと平らげていた。
ふと、その動画の再生回数を見た。
221万回。
それだけの人が卵1個で卵焼きを作れていなかったということだ。
ちょっと笑ってしまった。
↓参考にしたのはこちらの動画