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レオンVSジェイソン、地獄自慢『バイオハザード インフィニット ダークネス』Netflixオリジナルアニメシリーズ (感想レビュー)

 

1996年にゲーム第1作が発売された「バイオハザード」は2021年でシリーズ25周年。

Netflixオリジナルアニメシリーズ

バイオハザード  インフィニット ダークネス』7月8日から独占配信中です。

 「バイオハザード」シリーズの人気キャラクター、レオン・S・ケネディと、クレア・レッドフィールドの2人が登場します。

 

  

あらすじ

ホワイトハウスで起こったゾンビ事件に端を発したレオンたちの捜査は、6年前のペナムスタンで起きた悪夢につながっていく。

マッドドッグス隊が現地で見たものには、国家を巻き込んだ恐ろしい陰謀が隠されていたのだった。

その真相に向かって、レオン、クレアをはじめ、ペナムスタンの英雄のジェイソン、合衆国エージェントのシェンメイ、新米エージェントのパトリック、レオンに信頼をよせているグラハム大統領、強硬派政治家のウィルソン国防長官、ウィルソンと意見が異なるライアン大統領補佐官ら、登場人物たちの思惑が絡み合っていくが、更に平和を覆す“恐怖”が迫っている。

全4話。 

 

時系列は「バイオハザード ディジェネレーション」の1年後の2006年

 

キャストなど詳細

日本語吹き替えキャストには、レオン役を森川智之、クレア役を甲斐田裕子

 元アメリカ陸軍の特殊部隊「マッドドッグス」の隊長・ジェイソン役を立木文彦

監督・羽住英一郎

脚本・武藤将吾羽住英一郎

制作プロデュース・トムス・エンタテインメント

製作・原作監修・カプコン小林裕幸プロデューサー

3DCGアニメーション制作・『バイオハザード:ヴェンデッタ 』で制作プロデューサーを務めた、宮本佳率いるQuebico

音楽・菅野祐悟

クリエイティブアドバイザー・ トニー石塚

関連リンク Netflixオリジナルアニメシリーズ『バイオハザード:インフィニット ダークネス』7月8日(木)、全世界独占配信決定!! |株式会社カプコンのプレスリリース

 

過去のバイオハザードとの時系列

 『バイオハザード ディジェネレーション』(2008年)はラクーンシティで起きたアンブレラ事件(1998年)から7年後の物語(2005年)。

 本作は『バイオハザード2』の直接の続編であり、時系列としては『バイオハザード4』と『バイオハザード5』の間に位置しており、『バイオハザード リベレーションズ』とほぼ同系列にあたる。

Netflixオリジナルアニメシリーズ

バイオハザード  インフィニット ダークネス』はここに位置する物語

↓ 

 『バイオハザード ダムネーション』(2012年) 

バイオハザード ディジェネレーション』の事件から6年後の2011年。 

ゲーム『バイオハザード5』と『バイオハザード6』の間の話 

  

バイオハザード:ヴェンデッタ』(2017年) 

時系列上では、『6』と『7』の間に位置する。 

 

 

 『バイオハザード インフィニット ダークネス』感想レビュー

 

ゲームの臨場感が味わえる演出でした。

ホワイトハウスでゾンビが襲ってくるシーンの中でも、膝をついて向かってくるゾンビの動きが不気味で「バイオハザード」らしさを感じます。

 

日本人が感じそうな「海外ドラマあるある」な細かい描写が楽しいです。

ホワイトハウスの警備責任者がマグカップ片手にモニターをチエックするとか、「そのスーツ似合ってないわよ」というセリフとか。

マッドドッグス隊の隊員が会話で「のりツッコミ」を見せるなど遊び心ある演出も楽しい。

ジェイソンを「ペナムスタンの英雄」と呼ぶのもいかにもソレらしい。

しかし、一般人がジェイソンをどれだけ英雄視しているか、わかりやすい描写が無かったのが残念。

物語で重要な意味があるところなので、そこは丁寧に描いて欲しかったです。

いちばんの見どころは、エピソード2のレオンとジェイソンの地獄自慢(だと個人的に思います)

ジェイソンがレオンに「座ったらどうだ」

おぉ~!地獄自慢対決のゴングが鳴った!

「俺はペナムスタンの英雄の英雄と呼ばれている」

ジェイソンがマウントを取りに行ったー!!

地獄だったと言うジェイソンにレオンは「つらいな」と同情を見せつつも(俺のほうが地獄を見てきた)とばかりに静かに闘志を燃やしながら語りはじめます。

ここのやり取りめちゃくちゃ面白い。(と個人的に思います)

エピソード2の私の心のタイトルは「地獄自慢」です。

 

地獄自慢でジェイソンはレオンに対して強い仲間意識を持ったようですから、そうした会話も侮れません。

地獄自慢で「相手の心に刺さる会話」をしたレオン。

クレアや大統領がレオンびいきなのは、単純に過去に助けられただけでなく、そうしたレオンの魅力に惹かれているからかもしれません。

でも傍から見ていると今作のレオンには「レオン、うざっ」と感じるところがありました。

大統領を常に想っての行動は、24のジャックバウアーに通じるところがありますが、ジャックのようなカリスマ性にはいまひとつ及びません。

  

残念ながら物語に「なぜ?」と思わずにはいられない場面がいくつかありました。

必要性や説得力が無いので違和感があります。

他にもいろいろ思うところがあり、解釈があるのかと思い他人の感想を読んだのですが「謎」という同じような感想を見かけて、そう思うのは私だけでは無かったんだなと思いました。

もしもちゃんとした設定があるなら、もう少しヒントをくれ~!と感じました。

バイオハザードにこの物語は必要なのかな。

 

 時系列は「バイオハザード ディジェネレーション」の1年後の2006年の物語。

そこで「バイオハザード ディジェネレーション」(2008年)を見てみたんですが、『バイオハザード インフィニット ダークネス』は「バイオハザード ディジェネレーション」と酷似していました。

セリフでも「バイオハザード ディジェネレーション」で、ひとりを救えなければ大勢を救えない、とありますが、『バイオハザード インフィニット ダークネス』では、国民をないがしろにして国を救うことなんてできない、というセリフがあり、通じるのものを感じました。

(レオンはまんまと自分の言葉みたいに言ってるけど、それってもともとはカーティスの言葉で、自分流にアレンジして人に説教じみたことを言うレオンにニヤニヤしてしまう)

CGシリーズは「バイオハザード ディジェネレーション」のウケが良くて、続編が制作された過程があるので、今回の『バイオハザード インフィニット ダークネス』は初回作をオマージュのような感じで制作されたのかもしれないですね。

技術的なクオリティは置いといて「バイオハザード ディジェネレーション」は、ドラマチックな演出、アクションの見応え、物語のわかりやすさ、ゾンビもいっぱい出てきて面白く、今作の『バイオハザード インフィニット ダークネス』はそれに比べると物足りないと感じました。

ただ今作はゲーム感覚が強い映像や地獄自慢がよかったです。