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新妻(19歳)が夫を惨殺した犯人を追いかけて滋賀から関東へ『旅路 上』池波正太郎

 

作家・山口恵以子さんの書評『池波正太郎は「女人性善説」である』が公開されています。  

山口恵以子さんは池波正太郎の大ファンで、学生時代から熟読されています。

興味深い書評で、池波正太郎の初体験の女性まで触れていて「旅路」については、

 

ひと言で言えば

彦根から江戸を目指していたらフィジー諸島に着いてしまった

ようなお話 

 

これには笑ってしまいました。 

読んでみなくては。

というわけで、池波正太郎の『旅路 上』を読みました。 

 

旅路 上 (文春文庫)

旅路 上 (文春文庫)

 

 

旅路 上 あらすじ

ヒロイン・三千代は新婚の夫を斬殺され、仇を討つため下手人を追い、藩に無断で彦根を出奔、江戸に向かいます。 

「女を主人公にした時代小説の長篇を書くのは、今度が、はじめてである」(「サンケイ新聞」昭和五十三年五月四日)。小説連載開始にあたっての作者・池波正太郎の言葉。

 旧版で四十以上の刷を重ねた好編が、安里英晴氏の画で新装版(2021年1月新刊)

 

 

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『旅路 上』を読み始めたのですが、まず読みやすくてびっくり。

時代物ですし、こ難しい文章かと思っていましたが、なにこれ読みやすい。

 

ヒロインが新婚さんなものだから、あらあら(*´з`)なお話からはじまります。

そうよね、日本の家屋は声が筒抜けになって困っちゃうわよね。

19歳の三千代の秘めた心の内からスタート。

そうして幸せの絶頂で夫を殺されたら、めちゃくちゃムカつくのもわかります。

 

三千代は仇を討ちに江戸へ赴くことにします。

しかし、現代みたいに「いってきます」というわけにはいきません。

関所を通るために手形が必要ですし、基本的に移動手段は徒歩。

ATMは無いので大金を持って行かなきゃだし、道中は安全ではないので気をつけなくちゃいけない。

 

嘘の手形で関所を通る場面がドキドキしたりするものですが、三千代は面白いように江戸までたどり着きます。

美人は得。

都合が良すぎるんじゃないかと思いますが、ミステリアスな御人が面白かったので、物語が面白ければいいじゃん、と思ってどんどん読みたくなりました。

ちなみに私は漫画『無限の住人』で、凜ちゃんが芝居を打って関所を越える場面が好きですし、映画『超高速!参勤交代』で、関所で行列を長く見せて見栄を張る場面も好きです。

関所って物語を面白くさせるポイントなんですよね。

 

さて、江戸についちゃった三千代。

そこからどうするかなんて、ノープラン。

この辺が19歳の世間知らずなお嬢さんっぽい。

それでもどうにかなる三千代なんですが、まぁ、根底には三千代がどこか武家のお嬢様ということが、相手に身なりや態度で伝わっているから、それなりに対応してもらえてるんだと思うんですよね。 

昔に、所ジョージさんが、Tシャツ、短パンでロレックスを買いに行って酷い対応された、と話していた覚えがありますが、身なりや言葉遣いで相手の対応って変わることがあります。

 

『旅路 上』は面白くなってきたところでおしまい。

最後の方は、どうなるのかな、って読書ペースがはやくなるほど面白かったです。

『旅路 下』は『旅路 上』よりもうちょっと分厚いんですよね。

読みはじめると、次々読めるんですが一旦休憩中。

山口恵以子さんのいうフィジー諸島についてしまったような話という意味を知りたいので、またそのうち読書を再開したいと思います。