9月から公開されている、Netflix 『エノーラ・ホームズの事件簿』が面白い！と話題になってたので見ました。
なんだかセットが豪勢だなぁ、と思ったら、新型コロナウイルス感染症流行のために劇場公開は断念されてNetflixが配信権を獲得し、2020年9月23日に全世界でNetflixオリジナル映画として配信された映画でした。
『エノーラ・ホームズの事件簿』予告編 - Netflix
エノーラ・ホームズの事件簿あらすじ
16才のエノーラ・ホームズは、シャーロック・ホームズの妹。
行方不明になった母親を探すうち、兄シャーロックに負けない名探偵っぷりを発揮。
さらには、ある若き貴族を取り巻く危険な陰謀に巻き込まれてしまう。
ミリー・ボビー・ブラウン、サム・クラフリン、ヘンリー・カヴィル、ヘレナ・ボナム＝カーターが共演。
監督はハリー・ブラッドビア。
エノーラ・ホームズの事件簿感想レビュー
シャーロック・ホームズに妹がいたのが驚きなんですが、この作品はナンシー・スプリンガーの原作によるもの。
シャーロックホームズシリーズの著者アーサー・コナン・ドイルの作品ではありません。 どうりで。
ストレンジャーシングスで人気になった女優・ミリー・ボビー・ブラウンが主人公でなだけあって、子供～大人まで楽しめる内容です。
エノーラ・ホームズが視聴者に向かって解説しながら行動してくれるので、当時の事情がわからないと理解できない、という部分を上手に補っていて、非常にわかりやすい。
ミリー・ボビー・ブラウン、大人っぽくなったなぁ。
親戚の子供の成長を見る気分。
ちょっと良い所のお嬢さん育ちになるはずのエノーラ・ホームズは、お母さんの教育により、シャーロック・ホームズの女版みたいに成長します。
お母さん役にヘレナ・ボナム＝カーター。
と聞けば、このお母さんが只者でないことがすぐわかるでしょう。
スーパーマンがハマり役だった彼が演じるシャーロックホームズは、めちゃくちゃ胸板が厚いイギリス紳士。
そんなシャーロック見たこと無い！
知的でマッチョなシャーロックが見たい！と思わせました。
兄がエノーラ・ホームズの行方を見つけた者に5ポンドの賞金をかけました。
行方不明の伯爵には50ポンド。
10倍の賞金からして、貴族って感じ。
現代では1ポンド＝約136円ですから、5ポンド＝680円になりますが、当時は5万円くらいだったのかな？
エノーラ・ホームズは、出会った庭師に「5ポンドで服を交換して欲しい」と交渉するのですが、それって結構な金額を提示しているのでは？
世間知らずのエノーラ・ホームズがよく表現されていると思います。
エノーラ・ホームズが命の危険にさらされる場面があります。
普通の女の子だったら、怯えて引きこもりになるか、別の町へ逃げ出すはず。
行方不明の捜査対象であろうが、警察に保護を求めるかも。
けれどもエノーラ・ホームズは困難に立ち向かうことを決心します。
「未来は自分次第」とエノーラ・ホームズは言います。
その姿はかっこいい、というより無謀で危うく、ギリギリセーフな場面も多々あり、見てる分には面白いけれど、真似をしようものなら即死もありえそう。
夢物語感は否めませんが、重要なのはエノーラ・ホームズが困難をいくつも乗り越えて大人になっていく姿でしょう。
