作楽ロクさんの『ブスに花束を』を読みました。
『ブスに花束を』は現在8巻まで出てます。7月3日新発売。
あらすじ
甘酸っぱい恋愛少女漫画「ベリィより甘く」みたいな恋に憧れる地味系高校生・田端花は、自分はブスだからそんな恋が訪れるわけがないと思っている。
早朝の教室でヒロイン気取りで頭に花をつけてるところを、クラスのイケメン・陽介に目撃され、ネガティブ思考な花は馬鹿にされる日々がはじまると怯える。
ところが陽介は天然なイイ奴で、次第にふたりは惹かれあっていく。
初々しさ溢れる恋愛コメディ。
『ブスに花束を』作楽ロク(感想レビュー)
大人になって振り返れば何でもないことも、高校生の頃はやたら意識したことってないですか。
家族と入店したお好み焼き屋さんに陽介がバイトしてて、いつも注文するメニューを変えてしまう田端花が高校生らしい。
田端花の心の声が面白いんですが、そこに自虐の激しさが加わってさらに面白い。
純真な陽介の天然ボケも相まって、ほのぼのとした恋愛コメディで、学校モノには珍しく酷いいじめも無くて安心して読めます。
また地味系女子が突然きれいになってモテるパターンや、イケメンに惚れられてキレイになるパターンはよくありますが、田端花にはそんなシンデレラのような魔法は起きません。
ありのままの田端花に陽介が惹かれていくのが『ブスに花束を』の良さだと思います。
恋愛漫画では勝手な想像ですれ違うパターンもありがちなんですが、『ブスに花束を』ではありません。
相手の気持ちをしっかり確認したり、思っていることをはっきり伝えることで、互いの仲を深めていくという流れも良いです。
本当にちょっとしたことなんですが、若い頃ってそういうことができなかったりするものだと思うんですよね。
いや、大人になってもできない人は多いか。
ふたりを見て、そのようにコミュニケーションを取れば変にギクシャクしないで済むんだなぁと参考になる人も多いのでは。
陽介の友人達との雑談も、
「彼女がお金が無いって言うから、これはチャンスと思って、ウチに誘ったところドン引きされた、女ってわかんね~」
など、中高校生だったらあるある?なお悩みも、同世代には参考になるんじゃないでしょうか。
中高校生のみならず大人の参考にもおすすめしたいエピソード。
『ブスに花束を』8巻で、陽介の友人・五反田のお姉さんが
ちょっと聞いてよ最悪なんだけど!
マジで彼氏がクソなんだけど!!
デートの行き先は行ってからのお楽しみとか言ってさ、
着いたら高尾山よ!?
高尾山!!
こちとらヒールだっつうの!
ふふふふっ、水曜どうでしょう!的なサプライズ。
これは大泉洋さんも高尾山で文句を言うと思います。
そう言えば、水曜どうでしょう最新作の放送が10月28日ですって。
「僕はねぇ、いまや7歳の娘を持つ45歳の父親ですよ。
その父親が娘に“明日からどこに行くの?”と聞かれて “どこに行くか、パパは知らない”と…。
これは恥ずかしい。」
そうかぁ、45歳。
久々に4人で海外ロケされてるそうで、どこへ行ったんでしょうね。
『ブスに花束を』は心をピュアにしてくれる恋愛コメディでおすすめです。