東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーは、7月1日(水)から両パークを再開すると発表がありましたね。
東京ディズニーランドに西部開拓時代のアメリカを感じることができるウエスタンランドがあります。
蒸気船マークトウェイン号、カントリーベア・シアター、トム・ソーヤ島、ビッグサンダーマウンテンのあるあの地域。
西部劇らしいアトラクション『ウエスタンランド・シューティングギャラリー』と言う射的ゲームがあるのですが、赤いランプがターゲットで、ガンマン気分には物足りない。
しかも、パスポートとは別に1回10発200円が発生します。
もっとバンバン撃ちたい。
そんな大人の欲求を満たしてくれるのが、海外ドラマ 『ウエストワールド』です。
天才科学者のフォード博士(アンソニー・ホプキンス)が作り上げた体験型テーマパーク「ウエストワールド」の入場料は1日4万ドル!(約4百万円)
ウエストワールドはお金持ち向けの娯楽施設なのです。
『ウエストワールド』シーズン1・2を見ました。
AmazonPrimeで独占配信、シーズン1・2が見れます。
シーズン3は追加料金が必要。
原案は『ジェラシックパーク』『ER』でも知られるマイケル・クライトン。
1973年にマイケル・クライトン自ら監督したリメイクです。
70年代に『ウエストワールド』を映像化しているマイケル・クライトンは本当にすごい。
マイケル・クライトンの作品は科学技術、とりわけ生命科学に関わるテーマは多くの作品で通底しています。
さらに最先端のサイエンストピックスも貪欲にリサーチし、咀嚼したうえで問題提起し作品に取り入れます。 抜粋元 マイケル・クライトン - Wikipedia
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◆『ウエストワールド』シーズン1・2(感想レビュー)
パーク内には西部開拓時代の街並みが再現され、AI(人工知能)を搭載したロボットが娼婦やガンマン、保安官を演じ、何もかもがリアル。
お客さんは毎回、蒸気機関車でパークを訪れます。
うわー、行ってみたい!面白そう!
そこへ黒服の男に扮した俳優エド・ハリスが登場。
エド・ハリス!?
エド・ハリスと言えば、アカデミー賞に4回もノミネートされた本格派・俳優。
それが、35年もウエストワールドに通い続けてる西部オタクじじい役ですって!?
どんだけウエストワールドにハマっているのか(笑)
東京ディズニーランドにハマっているおじ様達も多いですし、うんうん、わかりますけども、エド・ハリスがウエストワールドのオタク設定が超ツボでした。
入場料1日4万ドルするのに、いったい何の仕事している富豪なんだ。。。
謎が深まる楽しさもあります。
エド・ハリスの登場と共に、大人ランドから、大人すぎるランドへと、ウエスト・ワールドの雲行きが怪しくなっていくのにドキドキします。
フォード博士を演じるアンソニー・ホプキンスは、代表作「ハンニバル」のレクター博士を彷彿とさせる役柄。
ウエストワールドのロボットの研究室までも美しく芸術的なのも見どころです。
アンソニー・ホプキンスとエド・ハリスが登場するだけで、世界観に深みが出ます。
『ウエストワールド』シーズン1はマイケル・クライトンの原案が多く取り入れられてあったので設定もしっかりしていて面白かったと思うのですが、シーズン2は脚本家のジョナサン・ノーランのオリジナル設定が多くを占めたのか?
1ではロボットと人間のやりとりで考えされられるところがありましたが、2はロボットとロボットのやり取りが多く(一体何を見せられているんだろうか)という気持ちになることがありました。
また、戦隊モノなどで、はじめから大技で勝負したらいいじゃん!巨大化しといたらいいじゃん!みたいなことって幼い時に思ったことがあると思うんですが、シーズン2ではそういう場面が盛りだくさんで、シーズン1ほどの切れ味を感じませんでした。
シーズン2は、パーク内を往来して『マッドマックス怒りのデスロード』を彷彿とさせます。
エド・ハリスがどうなるのか、ロボットがどうなるのか、それだけを頼りになんとか見てた感じです。
そしたら突然「将軍ワールド」が出てきました。
日本の時代劇を再現した「将軍ワールド」がウエストワールドの隣に作ってあったのです。
脚本家のジョナサン・ノーラン、製作指揮のJ・J・エイブラムスは日本が好きなので、やりたかったのでしょう。
将軍ワールドは日本人からしたら笑っちゃう場面もあるのですが、もしかして近年の日本ブームはウエストワールドのおかげなの?
真田広之さん、菊地凛子さん、TAOさんなどが出演されてます。
真田広之さんはムサシという役で、宮本武蔵がモデルのようです。
伊賀の霧丸じゃないんだ。←魔界転生ジョークですよ。
メイヴ・ミレイ役のタンディ・ニュートンが、将軍ワールドで日本語を話しだすのですが、めちゃくちゃがんばってました。
タンディは何度も裸体になるわ、なんでもやる気迫があり、その甲斐あってか、エミー賞助演女優賞(ドラマシリーズ部門)を受賞しています。
タンディに見覚えがあると思ったら『ER緊急救命室』のジョン・カーター(ノア・ワイリー)の恋人ケムでした。
メイヴの相手役をカーターに似せてきているのは、わざとですね。
ERは人気ドラマでしたから、大ウケする場面です。
『ウエストワールド』でグルメらしき映像が無いのが残念ですが、それでもチラッと登場するのがビーフージャーキーらしきもの。
たき火の前に肉が度々干してあるんです。
テングのビーフジャーキーを食べながら、西部の雰囲気を楽しみました。
つでにバーガー&ポテトも。
『ウエストワールド』はリアルを追求したパークで、それはそれで面白いんですが、度を超すと冗談ではなくなるものだなと思います。
アナログにはアナログの良さがあるなと感じてて、すべてがリアルだからってアナログを越えているとは限らないのではないでしょうか。
6月16日にバンダイナムコアミューズメントは、アーケードゲーム「ワニワニパニックR」の稼働を開始しました。
1989年に登場し、ワニをハンマーで叩いて得点を競うというゲームを、ほぼ当時の外観で再現しています。
もしも、ワニワニパニックが進化して、すごくリアルなものになったら、キャーキャーどころではないですね。
◆『ウエストワールド』シーズン3 感想レビュー
後日、シーズン2を見ました。
シーズン2の3ケ月後が描かれます。
すごい未来感。
エド・ハリスの良さを発揮できる場面が無く、ひたすら演技力が光ります。
そして無理くりじゃない?という感じでドイツ・ナチス時代を再現した「ウォーワールド」が登場。
J・J・エイブラムスも、シーズン3までついてくるマニアックなファン向けに、名作映画やドラマのオマージュ映像を入れまくる。
HBO人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』から実際に使用した竜も登場させる始末。
SNSで話題にならなければ人気ドラマにならないので、話題作りに必死なのかもしれません。
元兵士で建設労働者のケイレブ役にアーロン・ポールが登場。
とくれば海外ドラマ『ブレキングバッド』のジェシー役はあまりにも有名で、彼の薬の演技が再び拝めます。
演出としては面白いけど、盛りだくさんすぎて少々邪魔な気がします。
J・J・エイブラムスのその演出の甲斐あってかシーズン4の制作が発表されました。