大人気ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のシーズン1~3をNetflixで見ました。
シーズン4は現在制作中。
あらすじは、スティーヴン・キング「IT」をドタバタ80年代風に描いた感じ。
『 ストレンジャー・シングス 未知の世界』はタイトルどうり不思議な現象が起こる物語なんですが、子供達のあどけない発想や行動にブハッと笑えて、Xファイルやフリンジとはまた違う面白さがあります。
時代設定は
シーズン1・1983年
シーズン2・1984年
シーズン3・1985年
1983年、子供達は12歳。
ということは1971年生まれで、現在49歳ということに。
アラフィフ世代には「懐かしい!」がストレンジャー・シングスにはてんこ盛りです。
短すぎる短パン、シャツ・イン・パンツ、パーマでふわっとさせた髪、煙草も吸い放題、ファッションや車、すべてが80年代。
シーズン2の冒頭、ゲームセンターがでてきて懐かしすぎる。
アーケード全盛期で小銭を山積みにしてゲームしていた時代。
ドラゴンズレア、ディグダグ、知っている人には超懐かしい。
ディグダグはレトロアーケードで片手サイズになって販売中です。
ストレンジャー・シングスに懐かしいゲームや映画なども出てくるんですが、ドラゴンズレア、ディグダグを登場させた制作者の意図※があって、もちろん意味がわからなくてもドラマは楽しめるんですが、意図がわかるとより物語を楽しめる、それがストレンジャーシングスの面白さでもあります。
※「ストレンジャーシングス大解剖」で撮影秘話などが明かされています。
シーズン3では、シュワルツェネッガー!?とツッコまずにはいられない追手が迫るし、他にも元ネタを知っていれば3倍楽しい物語になっています。
制作者のダファー兄弟がオタクなので、マニアックな演出がたくさん散りばめられているのです。
シーズン2、子供達が成長し中学生になり、思春期の初々しい恋愛には、見ているこちらが身悶えしてしまいます。
中学の卒業時に「スノーボール」と呼ばれるダンスパーティーが開かれるんですが、そんな日本には無い文化を見られるのも楽しいです。
男の子は正装したり、女の子をダンスに誘ったり、リードしたり。
この時にそういうことを覚えるんだよなぁ。
日本ではフォーマルな場は結婚式がはじめてっていう人がほとんどじゃないですか?
アメリカのダンスパーティーは、同級生が一斉に大人への一歩を踏み出す機会で、いい文化だと感じます。
そんな感じで子供達が成長していく姿も面白く、家族で見られるドラマ、
と言いたいところですが 、ストレンジャー・シングスはR15指定なんですよね。
◆ ストレンジャー・シングスのグルメ
ストレンジャー・シングスでは、グルメシーンが少ないのが残念なんですが、イレブンという女の子が Eggo(エゴー)のワッフルが大好きで、そんなに食べられると食べてみたくなるじゃないですか。
調べたら、 Eggoのワッフル売ってるじゃん!
と思ったら、ストレンジャーシングスのカードゲーム。。。
Eggoはケロッグが製造していますが、日本で販売してない。なぜ!?
Eggo公式サイト見たらめちゃくちゃ美味しそう!( ゚Д゚)キィー
関連リンク Eggo公式サイトhttps://www.kelloggs.com/en_US/brands/eggo-consumer-brand.html
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アメリカの警察は必ずドーナツをつまむものですが、ホーキンス警察署の署長・ホッパーもドーナツをつまみます。
ところがドーナツが山盛りの場面は無くて、ちょっと寂しい。
ホッパーと一緒に食べるべく、ミスタードーナツでドーナツを買ってきました。
エンゼルクリームにショコラがあったんですが、珍しくないですか?
◆懐かしい世代にツボる配役
息子・ウィルが行方不明になって、発狂寸前のお母さん役にウィノナ・ライダー。
これがピッタリすぎて、ウィノナ・ライダー完全復活。
演技力は流石の発狂ぶりなんですが、行方不明の息子の為ならそうなるよね、という納得というか同情する部分もあり、(お母さんは息子のことは何でもわかる)という演出がベタすぎるけど、そこが親子の絆のポイントでもあります。
ベタすぎる演出を含めて80年代を堪能できるドラマなんです。
日本語吹き替え版で見たんですが、声優・園崎未恵さんの表現力も素晴らしい。
ティム・バートン監督の『ビートルジュース』のウィノナ・ライダーは可愛かった。
あのままキャリアを積んでたら、このお母さん役のオファーは来なかったと思います。
政府関係者、マーティン・ブレナー博士役に、マシュー・モディーン。
ほとんどしゃべりません。
1983年『プライベイトスクール』で、当時人気絶頂だったアイドル女優フィービー・ケイツの相手役に抜擢され、1987年の映画『フルメタル・ジャケット』で新兵・ジョーカーを演じました。
シーズン2で、ボブ役にショーン・アスティン。
1985年の『グーニーズ』のマイキーや、『ロード・オブ・ザ・リング』でサム 役で知られています。
制作側はショーン・アスティンに決まってから、ボブ役を大幅に変更するほど興奮したそうです。
マイキーやサムっぽいセリフに注目です。
ラジオシャック(家電販売店のチェーン)店主という役柄が洒落てて面白いです。
「BASIC※が必要だ。できるか?」
という場面ひとつにしても、ボブ以外に誰もBASICを知らなくて、笑いが込み上げてきます。
※BASICとはプログラミング言語のひとつ。
政府関係者、サム・オーエンズ博士役にポール・ライザー。
ポール・ライザーと言えば、映画『エイリアン2』 (1986年)
エイリアンでの役柄を覚えている人なら、サム・オーエンズ博士を勘ぐってしまうという演出が面白い。
◆ ストレンジャー・シングス は若者タレントも大人気。
なかでも異彩を放っていたのが、シーズン3に登場するビリー。
まるでロブ・ロウのよう!
ちなみに、ロブ・ロウは1980年代に人気を博した俳優です。
ビリーを演じたのは『パワーレンジャー』でレッドを演じたデイカー・モンゴメリー。
パワーレンジャーでは、バッキバキの筋肉を見せたデイカー・モンゴメリーでしたが、ストレンジャー・シングスでは、ムチッとした筋肉で、役柄に合わせて体をつくりかえてることが伺えました。
やっぱり主役級の俳優さんは流石です。魅せてくれます。
「ストレンジャーシングス大解剖」で演技のテクニックを披露していて、例えば奥さんを誘惑する場面でクッキーをかじるんですが、あの場面が面白いのは計算された演出があってこそなんだなぁと感心しました。
ビリーは悪役で登場したんですが、どうしてそんな荒ぶる者になったのか理解できる場面が挿入されるなど、ストレンジャー・シングスではキャラクターの人生が細部に描かれていて、ドラマに深みがあります。
アメリカで大人気なドラマなのも頷けました。