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ヴァイオレット・エヴァーガーデン& ヴァイオレット・エヴァーガーデンスペシャル(感想レビュー)

再放送中で話題になっていたので、見ようと思っていたことを思い出した。

Netflixで『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『ヴァイオレット・エヴァーガーデンスペシャル』を見ました。

 

あらすじ

大戦は終結したが、軍人として戦ったヴァイオレット・エヴァーガーデンは重傷を負った。

名づけ親でもある上官、陸軍少佐ギルベルトの安否もわからないまま、ギルベルトから世話を託されたと元中佐・クラウディア・ホッジンズが訪れる。

ヴァイオレットは、クラウディアが経営するC.H郵便社で、自動手記人形として代筆業をしたいと申し出る。

戦場で生き抜いてきたヴァイオレットは、人の気持ちを汲み取れずありのままに代筆してしまう。

やがて代筆業を通じて人の心を理解していく。

 

暁佳奈さんのライトノベルが原作 

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン(感想レビュー)

 

昔はすべての人が文字を書けるわけではなかったため、教養のある者が代筆することは一般的であったとされています。

本作では自動手記人形として代筆業の仕事があり、お客さんの気持ちを汲み取って素敵な内容に仕上げてくれるシステムになってます。

ヴァイオレットがドロッセル王国に出張し、シャルロッテ王女(14歳)の政略結婚の相手であるダミアン王子(24歳)との公開恋文を代筆する話があります。

これは、マリーアントワネット(14歳)、ルイ16世(24歳)のとき、1769年6月、マリア・テレジアへ婚約文書が送られた歴史が元ネタだと思われます。

公開恋文のやりとりは、ロマンチックな物語となっていて、手紙で気持ちを伝えるのも悪くないなぁと思わせます。

実際の結婚もそのようにロマンチックなものであればフランスも違ったでしょうね。

 

日本にはもともと句を詠んで相手におくる習慣がありました。

短い手紙ですよね。

万葉集百人一首が残ってるのは、改めてすごい文化なんじゃないだろうかと感じます。

しかも、万葉集には素敵な句だけでなく、ワキガがくさい、という内容もあり、その句に対抗して、おまえの赤鼻から朱を採取したらいい、とやりかえしてて、後世までこれを残したかったのか!?

ともかく手紙は日本人が昔から受け継がれてきたもので、手紙には特殊な思いが込められていることを意識せずとも知っているのではないでしょうか。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見て、多くの人が共感したり、感動しているのは、手紙という文化が日本人に根付いているからではないかと思います。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデンではタイプライターが登場するわけですが、実は私は子供の頃にタイプライターに憧れまして、オモチャのタイプライターを持っていました。

本物が欲しかったんですけど、当時そんなものを買えるはずもなく。

トム・ハンクスがタイプライターのコレクターで、トム・ハンクスが出演している映画「ユー・ガット・メール」に、タイプライターオタクのジャーナリストが出てくるんですが、あれはトム・ハンクスが演技指導しているに違いないと思うほど、気持ちがわかる場面があります。 

今もあのオモチャみたいなタイプライター売ってるのかなと思ったら、なんと、キーボードでタイプライター・タイプがあるんですね!

 

1950年代のタイプライターからインスピレーションを受けたというキーボードも。

 買いませんけども。 

ヴァイオレットがタイプライターで手紙を代筆するのが、たまらなく昔を思い出してノスタルジックな気持ちになりました。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデンスペシャル(感想レビュー)

 

オペラ歌手・イルマからの依頼に条件が多すぎて、さすがのヴァイオレットも困ってしまうという話。

本編第4話と第5話の間に起きた話。

つまり公開恋文の前の話。

公開恋文という大役をするにあたり、いろいろ仕事をこなしてきたから大丈夫と言われる場面があったんですが、この仕事のことだったのね。。。

 

仕事は経験を積むと、要領がわかってきてどんなことにも臨機応変に対応していけるようになるものですよね。

ウーマンラッシュアワーの全然仕事のできない新人バイトとオープニングスタッフ唯一の生き残りのバイトリーダーのネタが好きです。

「コーラ、コーラ、生ビール、烏龍茶、ちょっと待ってください!一度に注文されてわからない、どうしたらいいの!?」という新人のところへバイトリーダーがやってきて、注文を聞いた挙句「では最初に聞いたコーラ以外、また後で聞きにきます」

経験を積むといろんな切り抜け方ができるようになります。

 

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