2000年から18年にわたって連載されていた『ドロヘドロ』をNetflixで見ました。
18年連載ってすごいですよね!?
なのに知りませんでした!
AmazonPrimeにはアニメ自体無く、なぜ?と思ったらアニメ化されたのが2020年1月って今年!
Netflixで先行配信されていたようです。
コミックも人気。
画集や名鑑も出てます。
この画集、かっこいいなって思ってたら、祖父江慎氏がデザインされてました!
あらすじ
魔法使いによって顔をトカゲにされた記憶喪失の男・カイマン。
ホール中央病院魔法被害者病棟でアルバイトをしながら、自分に魔法をかけた奴を探して、手当たり次第にかぶりつく。
するとカイマンの口の中に存在する謎の男が現れる。。。
なぜ記憶がないのか、口の中の男は誰なのか。
それはまだ……混沌の中。それが……ドロヘドロ!
『ドロヘドロ』感想レビュー
絵のタッチや世界観を見て、作者は大友克洋のファンではないだろうかと感じました。
作者は林田球氏。
1977年生まれとあったので、映画『アキラ』が上映されたとき11歳で、影響を受けててもおかしくないですね。
いやアキラは今見てもすごいですよ。
2020年のオリンピックを予言するかのような内容も話題でしたしね、久しぶりに見たんですが時代の古さを感じさせない名作です。
話は戻って『ドロヘドロ』
タイトルどうりな、混沌とした世界観がすごくて、元芸大生の頭の中を覗き見したみたいな訳の分からなさ(林田球氏は東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業)なんですが、そこに面白さがあります。
謎が謎を呼び、わからないなーってところでナレーション「それはまだ……混沌の中。それが……ドロヘドロ!」って言われたら、あぁ、混沌の中なのねと妙に納得してしまいます。
でもノリがいいので見てられるというか、よくわからなくても、見れるんですよ。
よくこの世界観をアニメ化したなぁと感心する出来です。
林田球氏も「あの陰鬱で汚いホールをアニメでどうやって表現するんだろう」と思っていたくらいで、作者も太鼓判のアニメとなっています。
オープニング曲『Welcome トゥ 混沌』からすでにハード。
女子プロレスラーのようなガタイの女の子が登場したり、荒々しいアクションも多いのですが、煙ファミリーのボス・煙はキノコを操る世界観に「不思議の国のアリス」の影響を感じ、林田球氏が女性でガーリーな面も持ちつつ、週刊少年ジャンプなどの少年漫画の影響が多いとのことで、不思議な世界観が出来上がっているのだと思います。
また初代担当さんが、松本大洋さんの『鉄コン筋クリート』の担当編集者もしていた関係から作品を見て刺激を受けたとのこと。
あぁ!ドロヘドロに通じるところがあるかも!
二階堂が作る「大葉餃子」というのが頻繁に出てくるんですが、インタビューで、
20年くらい前の話で恐縮なんですが、自由が丘にあった餃子センターの大葉餃子が好物で、それを「ドロヘドロ」に出しました。食べたいけどすぐ食べに行けないものをマンガに出すっていう(笑)。
実際にあるんだ!(検索)あー、餃子センター閉店してる!( ;∀;)
林田球氏が伊集院光の俺の五つ星に出演することがあれば食べられるかも。。。
そのラジオはぜひ視聴したいです。
大きな体の割にかん高い声の組み合わせが面白く、コミカルな表情あるセリフ回しが素晴らしい。
林田球氏がキャストに推薦したと後で知り、それはぴったりなハズだ!
煙ファミリーのボス・煙を演じるのはブラッドピットの吹き替え声優やキングダムで王翦で有名な堀内賢雄氏。
心の声は、キングダムの王賁役で知られる細谷佳正氏。
イケメンすぎる声で、カッコ良さ増し増しです。