『空挺ドラゴンズ』がNetflixで全話公開中だったので見ました。
2020年1~3月までフジテレビ「+Ultra」で放映されていた深夜枠のアニメです。
あらすじ
食用価値のある龍を狩って生計を立てる空挺の日常を描いたお話。
龍の狩りは、クジラを龍に置きかえた感じで、食を通じて命の大切さを説くなど食育漫画となっています。
『空挺ドラゴンズ』感想レビュー
『ダンジョン飯』みたいなグルメも入り、
『機動戦士ガンダム』ばりの艦長代理と舵を取る女性、
とにかくいろんな要素を感じました。
エヴァンゲリオンの庵野監督が、もはや物語の設定が出尽くしていて、エヴァンゲリオンも過去の作品の影響を多大に取り入れている、というようなことをおっしゃっていたことがありますが、それでもオリジナルに昇華させることに成功していると思います。
『空挺ドラゴンズ』は(これいいの?)というレベルで表現が類似していて、メジャーデビューの作品がこれでいいのか気になりました。
物語は面白いです。
食べ物の描写の力の入れ具合がすごくて龍の肉が美味しそう!
龍の肉食べたいなぁ。
“龍の尾身ステーキサンド”飯テロシーン
グルメ漫画が好きなので、 こういう描写は大歓迎。
龍を食べたいミカのキャラクターも面白く、スキあらば肉を干してたり、燻製したり、笑ってしまう。
ちなみにミカ役の前野智昭さんが5月12日に同じく声優の小松未可子さん(鬼滅の刃・朱紗丸)と、結婚を発表されてました。
ファンタジーらしい音楽が素晴らしくって、横山克氏が担当されてました。
横山克氏は機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ も担当されてました。
NHK『ファミリーヒストリー』も横山克氏と聞けば「あぁ!」と思う方もいるのでは。
狩りをして龍を食べる。
ミカは無謀な狩りスタイルを貫くのだけど、それも龍の肉を美味しく保つため。
命を頂くことについてちょっと考えさせられます。
現代ではスーパーにお肉が並んでいますからね。
牧場から豚や牛が食用として処理されに配送される場面には心を傷めるのに、お肉になった途端、そんな感傷はどこへやら。
処理される場面にショックを受けてベジタリアンになる人もいるけれど、長年、ベジタリアンを続けてると身体が不調を起こす報告があるところを見ると、人間は野菜も肉もバランスよく食べるのが自然なのだろうと感じます。
彼女は12歳から菜食中心で、たまに肉や魚も口にしていたのですが、2012年から動物性タンパク質を一切カットする完全なヴィーガンになりました。
しかし、2014年には野菜、肉、魚など古来からの自然の食材中心で、加工食品は口にしないという食生活にシフトしました。
完全なヴィーガンだった2年間は「体も心も不調気味だった」と語っています。
食前に口にする「いただきます」の意味は、一般的には食事を作って下さった方々への感謝とされていますが、 ありがたく命を頂戴します、というのが真意です。
「いただきます」という言葉の意味が表面的な内容でしか語られなくなっている昨今、ファンタジーであっても、そこから食育を学ぶのはいいことだと思います。
アニメ「空挺ドラゴンズ」公式サイトで漫画の第一話を無料で配信しています。