Basso『となりに』オノナツメ(感想レビュー)
『ナカさんのながれ』から7年、 Bassoさんの『となりに』が8月に発売されました。
主人公・葉山は馬好きで撮影のために関東から京都の競馬場へ通います。
新幹線で気になる男性を見かけたものの、その場はそれで終わり。
どうやってふたりが距離を縮めていくのかーーーーー!?
BLなんですがプラトニックラブに近いので読みやすいと思います。
”偶然”は本当にあるものの、
「偶然を装う」きっかけ作りは恋愛において大事だなと思います。
例えば、名作で知られる『偏見とプライド』
エリザベスが訪れた館に偶然ダーシーがいる演出があります。
ダーシーはエリザベスが来ると知って館の主に根回しをして招待してもらっていたのでした。
映画ではエリザベスをキーラ・ナイトレイが演じており、
こんな美人さんだったらダーシーも必死になっちゃうよね!
妙に納得したのですが、ダーシーがそんなことをおくびにも出さずエリザベスの前でポーカーフェイスなのが面白いです。
『となりに』でも葉山がドキドキする気持ちを隠しながら相手と会話する場面は共感が持てると思います。