あらすじは、第二次世界大戦初期、1940年にベルギー・フランス国境を突破したドイツ軍に押され、ドイツ空軍の爆撃のなかダンケルクからイギリスに脱出を試みる34万人の英仏軍の姿が描かれます。
無知なのでダンケルクって主人公の名前かと思っていましたが、ダンケルクという場所でした。
このときの出来事は「ダンケルクの戦い」とも呼ばれています。
地図を見るとイギリスと目と鼻の先です。
最初は地理がさっぱりわからなかったのですが(ドーバー海峡を渡ってイギリスに脱出しようとしている)と会話の中でわかりましたので、ドーバー海峡がどのへんにあるかご存知の方は映画を見ながら想像がつくと思います。
ドーバー海峡は泳いで横断する人がいてニュースになることがあります。
直線距離にして34㎞と狭い海峡です。
じゃあ、泳いで渡れそうなものじゃん、と思われるかもしれませんが、南西から北東へ流れる潮流が速く実際に泳ぐ距離は約50〜60km程度とされ、冷たい水温、夜を徹して泳ぐことになる精神的疲労などのさまざまな障害があり、単独横断泳の成功率はかつては約10%という困難な挑戦でした。(現在はさまざまな進歩により60%の成功率)
そんなわけで「手漕ぎボートで渡るのは無理だ!」と言う場面がちゃんとあったり、この映画は見やすいと思います。
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ダンケルクからイギリスが見えるんですよ。
見えてるのに帰れない。
切ない。
ひとりでも多くの人命を救うために奮闘する兵士達。
生き延びようと脱出を何度も試みる主人公。
人命を救うために立ち上がった民間人。
それぞれのダンケルクが描かれ、助かった命は多くの犠牲を伴っていることを知ります。
勇敢に戦う兵士の姿がカッコイイ!でも、戦争って最悪。
そんなバランスが上手く取れている素晴らしい映画です。
戦争を知らない子供たちに見て欲しいと思いました
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で主役のマックス・ロカタンスキーを演じたトム・ハーディが出演してるのを見て、行って戻ってな物語と言えばトム・ハーディ!とニヤリ。
存在が渋いケネス・ブラナー の軍服がよくお似合いなこと。
『バットマン ビギンズ』のスケアクロウを演じたキリアン・マーフィーは恐怖体験のため、民間船に助けられた後もビクビクしている兵士の役。
イギリスのボーイズグループ、ワン・ダイレクションのメンバー、ハリー・スタイルズも出演しています。
他には舞台で活躍している俳優が多く見られ、リアリティ溢れる演技です。
特殊メイクで日本人の辻一弘氏がアカデミー賞を受賞した映画「ウインストン・チャーチル」(2018年3月公開)はウィンストン・チャーチルの英国首相就任からダンケルクの戦いまでの4週間が描かれています。
映画「ダンケルク」と見比べてみるのも面白いと思います!