そんなわけで(どんなわけで)原田宗典氏の見たことも聞いたこともない を読みました。
見たことも聞いたこともない (光文社文庫)
ダサダサのオタク風学生を瞬時にして颯爽とした青年に変身させてしまう“クール床屋”。ついニヤけてしまう締まりのない顔を“助六”ばりに引きしめてくれる“ニヤけ止め”。ほんとうにあるのか、ないのか?効果は?意味は?考え出すとよくわからなくなる珍製品に珍店舗。他に、男専用ブラジャー、酢酸バーなど、原田宗典が案内する不思議な世界。
原田宗典氏の世界は不思議で、あとがきでイラストレーターの長岡毅氏が「SF小説」と表現しているのを読んで、思わず膝を打ちました。
そうそう、世にも奇妙な物語のような、、、でも後味は苦く無く、むしろ軽快な話で、読み終わるとモヤモヤしつつも、静かな笑いがこみあげました。
頭が柔らかくなる読み物でした。
嫌いじゃない。